フローリングリフォームのメリットと損しない業者選びのポイント

フローリングのリフォームは、どのタイミングで行えばいいか分からない方も多いのではないでしょうか。一口にフローリングリフォームといっても、材質や張り方などによって工法と費用が大きく変わります。

今回は、リフォームの種類や業者選びのコツを解説しましょう。

  1. フローリングリフォームが必要になるのはどんなとき?
  2. フローリングをリフォームするメリット
  3. フローリングリフォームの種類をチェック
  4. フローリングリフォームの依頼から工事までの流れ
  5. リフォーム業者選びの探し方とポイント
  6. フローリングリフォームに関してよくある質問

この記事を読むことで、フローリングリフォームのメリットやポイントが分かります。今、悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.フローリングリフォームは必要になるのはどんなとき?

フローリングのリフォームは、業者によって10年程度で勧められることが多いようです。一般的な耐用年数は、10〜15年といわれています。しかし、一概には年数だけではなく、実際の傷みや不具合があれば、リフォームを考えることもあるでしょう。リフォームを検討すべき症状は、以下のとおりです。

1-1.フローリング表面が剝がれてきた

フローリングは強い衝撃や弱い衝撃でも長期間くり返されることで、傷がついて剝がれることがあります。これは、複合フローリングでよく見られる症状です。複数の合板を張り合わせた下地材の表面に、天然材やシートでおおっているのが複合フローリングの特徴となります。湿気を吸い込むことで表面が劣化し、塗装した表面材が剝がれてしまうでしょう。そのまま放置すると、素地が見えたり、傷みが進行したりしてしまいます。

1-2.フローリングの床鳴りが気になる

フローリングの床鳴りや浮きも、リフォームを検討したほうがいい症状です。原因はさまざまですが、主に、フローリング材の伸縮やたわみ・クギとのこすれが考えられます。いずれにしても、専門業者への相談が必要です。

1-2-1.フローリング材の伸縮

フローリング材の種類によっては、乾燥で収縮したり、膨張のくり返しで伸縮してしまったりする材質があります。この伸縮によって、木材のつなぎ目がこすれて音が鳴ってしまうのです。

1-2-2.フローリングのたわみ

フローリングと土台が剝がれると、たわみと床鳴りが発生します。わずか1mm程度の隙間が発生しても、その場所を踏めば床鳴りが発生するでしょう。

1-2-3.クギがこすれている

フローリングを固定するためのクギが床と下地の間でこすれると、床鳴りが発生します。特に、大量の水をこぼしたことがある場合は、下地の傷みやクギのサビが原因でクギがこすれてしまうでしょう。

1-2-4.シミや汚れが気になってきた

機能としての問題ではありませんが、シミや汚れは見た目の問題になります。特に、フローリングのシミは除去が困難です。シミが下地まで染み込んでいる場合は、下地の交換も必要になります。

1-3.ほかの場所と併せてリフォームする

ほかの場所と併せて、フローリングのリフォームを行うのも選択肢の1つです。たとえば、壁紙と一緒にフローリングもキレイにしたり、全体的な内装のリフォームに入れたりするといいでしょう。リフォーム業者の中には、リフォームをまとめて行うことで費用がお得になるケースもあります。

2.フローリングをリフォームするメリット

フローリングのリフォームのメリットはたくさんあります。一体、どのようなメリットがあるのか詳しく説明しましょう。

2-1.床がキレイになる

フローリングをリフォームする1番のメリットは、床がキレイになることです。傷や汚れがついているフローリングのままでは、見た目が悪いだけでなく、環境にも悪影響を及ぼします。床材が剝がれている場合、ペットや幼い子どもがケガをしてしまう恐れもあるでしょう。安全に生活するためにも、傷んでいるフローリングはリフォームがおすすめです。一部の劣化であれば、部分補修もできます。

2-2.掃除が楽になる

畳からフローリングにリフォームする場合、掃除が楽になるメリットがあります。畳は汚れやホコリが繊維に入り込みやすく、飲み物をこぼしてしまうと掃除に手間と時間がかかるでしょう。一方で、フローリングはすぐに拭き取ることができますし、掃除も楽です。また、ダニが発生しないので常に清潔な状態が維持できます。

3.フローリングリフォームの種類

フローリングのリフォームは、「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類があります。ここでは、それぞれの特徴やメリットを解説しましょう。

3-1.張り替え工法

既存のフローリングを剝がして、新しいフローリングを張り替える工法です。下地の状態も確認でき、シロアリ被害や腐食にも対処ができます。今までと違うフローリング材を張ることも可能でしょう。湿気等で床下地まで傷みが進んでいる・へこみがあるときは、張り替え工法がおすすめです。ただし、土台や床下地も交換が必要で既存フローリングの撤去しなければならないので、費用がかかるでしょう。

3-2.重ね張り工法

重ね張り工法は、既存のフローリングの上に新しいフローリング材を重ねて張る方法です。フローリングを剝がさずに、床を二重にするため、頑丈になるだけではなく、防音性と遮熱性が高まるメリットがあります。ただし、部分補修で重ね張り工法を使うと、ほかの床との段差が生じてしまうでしょう。

3-3.DIYでフローリングをリフォームする場合

DIYでフローリングをリフォームする場合、大まかな手順は以下のとおりです。

  1. 床下の構造を確認して、工法を考える
  2. フローリング材を決める
  3. 張る向きを考える
  4. 既存の床と段差ができないように調整する

一見、簡単そうに見えますが、すべて熟練の技が必要ですから、専門業者に依頼する方がいいでしょう。しかし、どうしても自分でリフォームしたいときには、簡易的なフローリングタイルがおすすめです。フローリングタイルは、既存の床の上にタイルを敷き詰めるだけですので簡単にできるでしょう。

4.フローリングリフォームの依頼から工事までの流れ

ここでは「張り替え工法」によるフローリングリフォームの流れを見ていきましょう。

4-1.電話やメールでの問い合わせ

フローリングリフォームの申し込みは、電話やホームページがあればお問い合わせフォームから行うことが多いでしょう。ここで、どこをリフォームしたいのか・予算はどれくらいなのかなど、大まかな要望を伝えることが大切です。

4-2.既存フローリングの確認

フローリングリフォームの相談をした後は、既存フローリングの状態を確認します。既存フローリングの状態を確認することはとても重要なポイントです。床の状態をしっかりと確認することで、最適なリフォーム方法が選択できます。

4-3.リフォームプランと見積書の確認

現地確認をした上で、後日、リフォーム業者から具体的なリフォームプランと見積書が提示されるので確認します。ここで、見積書の内容で分からないことを質問したり、より詳しい説明を受けたりすることが大切です。リフォームプランと見積書に納得したら、契約をして具体的な工事プランを詰めることになります。

4-4.既存のフローリングを剝がす

工事に入ると、最初に既存フローリングを剝がします。下地材の際根太(きわねだ)も外した後、新しい下地作りのためキレイにゴミを取り除き、採寸へと進むことになるでしょう。

4-5.下地を作る

次に、フローリングの高さを元の床面に揃えるため、下地を造作します。新しい際根太を取り付けた後、下地材をコンクリートに固定する流れです。そして、合板を敷き、下地材の位置が分かるように印をつけた後、接着剤と木ねじで合板をしっかり固定します。下地をしっかりと作ることで、フローリングもより丈夫になるでしょう。

4-6.フローリング材を張る

下地を作った後は、新しいフローリング材を張り、壁と床の境に巾木(はばき)を取り付けたら完了です。巾木は、壁と床にできる隙間を隠し、見た目もキレイにする役割を担っています。これまでフローリングリフォームの大まかな流れを紹介してきましたが、既存フローリングの状態によって流れが変わる可能性もあるので、事前の確認が必要です。

5.リフォーム業者選びの探し方とポイント

ここでは、リフォーム業者選びの探し方とポイントを解説します。

5-1.リフォーム業者の探し方

リフォーム業者の探し方はいくつかあります。それぞれの特徴を踏まえた上で、チェックしておきましょう。

5-1-1.地元の工務店やハウスメーカー

一軒家の場合、新築でお世話になった業者へ相談してみるといいでしょう。もちろん、フローリングリフォームを施工していることが条件になります。新築のときの図面や使用した建材が分かるので、工事がスムーズに行えるでしょう。

5-1-2.知人からの紹介

フローリングリフォームを行った知人の口コミは、ある意味信頼度が大きいかもしれません。満足ができるリフォーム業者であれば、安心して工事を任せることができます。

5-1-3.インターネットで探す

ほとんどのリフォーム業者が、ホームページを開設しています。また、数社のリフォーム業者から選別ができる紹介サイトも存在しているので利用するといいでしょう。

5-2.リフォーム業者選びのポイント

リフォーム業者選びのポイントを解説します。

5-2-1.技術力があるか

フローリングのリフォームは、職人の技術力によって左右されます。そのため、なるべく技術力の高いリフォーム業者に依頼することが大切です。特に、床下部分の工事や張り替え工法では、床の高さの調整が大きなカギになるでしょう。高い技術力が必要になるからこそ、腕のいい職人かどうかホームページやスタッフの対応などで見極めてください。

5-2-2.フローリングリフォーム実績が豊富か

フローリングリフォームそのものは、リフォーム業者では簡単な部類とされています。だからこそ、悪徳業者に引っかかりやすいデメリットもあるのです。失敗しないためにも、丁寧さや豊富な知識があるか・評判や口コミがいいかなどをしっかりと確認してください。過去のリフォーム例が多いほど実績がある証拠ですので、ホームページで施工事例が掲載されているか確認するといいでしょう。

5-2-3.アフターフォローがしっかりしているか

フローリングリフォームにしっかりと保証があったり、アフターフォローが充実したりしている業者には安心して依頼できます。アフターフォローが充実しているリフォーム業者ほど、施工中や施工後のトラブルがあったときにも対応してくれるでしょう。

5-2-4.見積書の内容が明確になっているか

フローリングリフォームの見積書では、使用するフローリング材の単価、施工費等の内容が記載されています。見積書が具体的に記載されているか・料金が明確になっているかなど、きちんと確認することが大切です。

6.フローリングリフォームに関してよくある質問

フローリングリフォームに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.フローリングリフォームは騒音トラブルになりやすいか?
A.張り替え工法の場合は、フローリング材の撤去・切断・打ち付けの音が大きく、騒音トラブルになりやすい傾向があります。そのため、騒音トラブルを未然に防ぐために、リフォーム業者と入念に打ち合わせをしておきましょう。

Q.フローリングリフォームのときには、一時的な引っ越しが必要か?
A.フローリングリフォームは、張り替え工法だとしても数日で完了するので、一時的な引っ越しは必要ありません。業者によっては、生活の支障がないようプランを考えてくるでしょう。気になる方は、リフォーム業者へ相談してみてください。

Q.無垢フローリングの特徴は?
A.無垢フローリングは、天然木を加工しているのでやさしい肌触りが特徴的です。年月が経過するほどに自然な光沢が出てくるため、温かみを感じることができるでしょう。

Q.キッチンのフローリングリフォームもできるのか?
A.できます。ただし、キッチン場合、シンクは既存の床上に乗っている形ですので、キッチン本体を取り外さなければなりません。普通のフローリングリフォームよりも大がかりな工事になりますので、事前にリフォーム業者へ確認してください。

Q.フローリングリフォームの費用相場はいくらぐらいか?
A.工法や使用する素材・面積・下地の状況によって異なります。大まかな費用相場は以下のとおりです。

張り替え工法

  • 1畳:3万~6万円
  • 4畳:7万~14万円
  • 6畳:9万~18万円
  • 8畳:10万~20万円

重ね張り工法

  • 1畳:2万~5万円
  • 4畳:5万~10万円
  • 6畳:6万~14万円
  • 8畳:8万~18万円

まとめ

フローリングリフォームは、傷や劣化の状況で張り替えのタイミングが変わります。少しでも気になる方は、一度、リフォーム業者に相談してください。さまざまなリフォームを行っている藤ノ家では、無料相談を受け付けています。フローリングのリフォームでお悩みの方は、ぜひご相談ください。

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