自分でできる家の耐震チェックポイント~耐震・制震リフォームの注意点~


地震が頻繁に起こる日本だからこそ、耐震性能が十分な住宅にする必要があります。
いざというときのためにも、生活する住宅の耐震をきちんと把握しなければなりません。
特に、築30年以上の家に住む人は要注意です。
新耐震基準が制定された1981年以前に建築した家は、十分な耐震設計にはなっていない可能性があります。
誰もができるわが家の耐震チェックや耐震・制震リフォームの比較、リフォームする際の注意点について説明しましょう。
築30年以上の家に住んでいる人、耐震チェックポイントを知りたい人は、ぜひチェックしてくださいね。

  1. 誰でもできるわが家の耐震チェック
  2. 耐震・制震リフォームの比較
  3. リフォームする際の注意点
  4. まとめ

1.誰でもできるわが家の耐震チェック

自分が住んでいる家の耐震診断をするには、どうすればいいのでしょうか。
簡単に誰でもできるわが家の耐震チェックについて説明します。
耐震チェックポイントを知りたい人は必見です。

1-1.押さえておきたい10個のポイント

細かいチェックポイントよりも、大まかに診断チェックをできる方法があります。
「10個のポイント」を踏まえながら、自分の家をチェックすることです。
押さえておきたい10個のポイントは、以下のとおりになります。

  • 昭和56年(1981年)以降に建築したか
  • 今まで大きな災害にあったことがないか
  • 今まで増築していないか
  • 傷んだ箇所や形跡がないか(主に外壁や基礎のひび割れ)
  • 建物の形がほぼ長方形か
  • 1辺が4m以上もの吹き抜けがあるか
  • 2階外壁の真下に1階の外壁や内壁がある、または平屋建てか
  • 1階外壁の東西南北すべてに壁があるか
  • 屋根材が軽い、または重い屋根でも1階に壁が多いか
  • 鉄筋コンクリートのベタ基礎・布基礎・杭(くい)基礎が強固か

以上のチェックポイントは、国土交通省が公開している「セルフ診断チェックポイント」になります。
以上の項目に満たしている数が多ければ多いほど安心です。
しかし、×が3個以上になる場合は、耐震リフォームをする必要があるでしょう。

1-2.より細かい耐震チェック

10個のチェックポイントはもちろん、より詳しい耐震チェックがしたい人は、“基礎・床下”、“外壁”、“家の内部”、“屋根裏”の4箇所をチェックしましょう。
“基礎・床下”は、ひび割れや腐敗、土台や表面が荒れていないかどうか自分の目で確認してください。
“外壁”をチェックする場合は、ひび割れや表面の変色、塗装の浮きや欠損を確認しましょう。
そして、“家の内部”は、雨漏りや腐朽、開き戸やドアの使い具合、隙間がチェックポイントになります。
“屋根裏”は、光のもれや隙間、腐敗、断熱材の有無などをチェックしてくださいね。
自分でできる耐震チェックは、簡単にできるものです。時間がある限り、自分の目で細かくチェックしましょう。

1-3.インターネットで診断する

自分である程度、家の中やそとをチェックした後、インターネットで簡単に診断できます。
日本建築防災協会のホームページを開くと、「誰もができるわが家の耐震診断」ページでチェックできるでしょう。
診断結果もそのままインターネットで確認できます。
また、印刷をして書面を見ながらチェックも入れることができるでしょう。
ぜひ1度、ホームページを開いて確認してください。

2.耐震・制震リフォームの比較

2-1.“耐震”リフォームとは?

地震に強い家にするためのリフォームには、主に、“耐震”と“制震”があります。
それぞれのリフォームには、どのような特徴があるのでしょうか。
耐震リフォームと制震リフォームの比較について説明します。
最初に、“耐震”リフォームの特徴は、壁や柱の強化や補強材の導入です。
建物自体を強化、堅くすることで地震の揺れに対抗する力を持っています。
家の構造や状態によって、どこにどのような補強材を導入するのか異なるでしょう。
自分でできるわが家の耐震チェックをしたうえで、専門家による耐震診断をしなければなりません。
プロの目による診断チェックによって、適切な耐震リフォームができるのです。
補強材の種類によっては費用が異なるので、きちんと費用を確認しておきましょう。

2-2.“制震”リフォームとは?

一方、“制震”リフォームは、家の中に振動軽減装置を設置します。
振動軽減装置は、“ダンバー”と呼ばれるものです。
ダンバーを家の中に設置することで、地震がおよぼすエネルギーを吸収できます。
目的は、建物の粘りを強化することです。エネルギーを吸収しつつも振動を抑えることができる仕組みになっています。
耐震・制震ともに地震による揺れが吸収できるでしょう。
しかし、耐震よりも制震の方がおよそ20%~50%、揺れを抑えることができると言われているのです。
制震リフォームは、2次災害を防止するリフォームになるでしょう。
また、そのうえをいく「免震」もあります。
免震リフォームは、費用がとても高いデメリットを持っていますが、揺れの軽減率はおよそ80%~90%と非常に高いです。

3.リフォームする際の注意点

3-1.リフォーム業者の施工事例をチェックする

リフォームをする際、「リフォーム業者の選び方」に注意してください。
業者の中には、きちんとリフォームしてくれない業者もいます。
実際に、業者とのトラブルが国民生活センターに相次いでいるのです。
業者選びに失敗しないためにも、リフォーム業者の“施工事例”を確認しましょう。
今では、ほとんどの業者がホームページを持っています。
ホームページでは、実際にリフォームを手がけた家の施工事例が確認できるはずです。
業者がどのようなリフォームを行ったのか、事前にチェックすることは、業者選びにおいて大切なポイントになりますよ。

3-2.工事の流れや見積書をチェックする

リフォームを依頼する前に、耐震診断を依頼してください。
そして、工事の流れや見積書の内訳をしっかり確認していきましょう。
適当にチェックすると、後でトラブルになってしまいます。トラブルを未然に防ぐためにも、とても大切なことです。
どのようなリフォームをすればいいのか、工事内容はどうするのか、すべての費用やそれぞれの工事にいくらかかるのか、気になるところはすべて確認してください。
疑問点や不備な点があれば、すぐに尋ねましょう。
業者との打ち合わせをきちんとするからこそ、安心した家にリフォームできるものです。
後でまたリフォームをする必要がないように、工事の流れ、見積書は確認しておきましょう。

4.まとめ

誰でもできるわが家の耐震チェックや耐震・制震リフォームの比較、リフォームする際の注意点について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
築30年の家に住んでいる人は、ぜひ診断チェックを自分でしてください。
国土交通省が認定している10個のチェックポイントをもとに、耐震リフォームをするべきかどうか判断しましょう。
自分でしても不安な人は、改めて業者に耐震診断を依頼してくださいね。

  • 押さえておきたい10個のチェックポイント
  • “基礎・床下”“外壁”“家の内部”“屋根裏”の4つを細かくチェックする
  • インターネットで耐震チェックをする
  • 耐震リフォームは、壁や柱の強化や補強材の導入
  • 制震リフォームは、振動軽減装置を設置する
  • リフォーム業者の施工事例をチェックする
  • 工事の流れや見積書をチェックする

以上のポイントは、ぜひ押さえておいてください。
耐震診断をしたうえで、適切なリフォームをしましょう。