クローズド外構とオープン外構の違いを知ろう! メリット・デメリット
家を建てるときや、リフォームをするときに気になるのが「外構」はどうにしようか…ということでしょう。家の印象を大きく左右する外構は、クローズド外構とオープン外構があります。それぞれのメリット、デメリットを紹介しましょう!
目次
- クローズド外構とオープン外構とは?
- クローズド外構のメリットとデメリット
- オープン外構のメリットとデメリット
- 外構の選び方
- まとめ
1.クローズド外構とオープン外構とは?
住宅を取り巻く、門・カーポート・堀・さく・垣根・樹木など、建物の外にある構造物を「外構」と呼びます。
家を作るときには、建物だけではなく外構も考える必要があるのです。
そして、外構には大きく分けると「クローズド外構」と「オープン外構」があります。
どのような違いがあるのか、ご紹介しましょう。
1-1.クローズド外構とは
クローズド外構は、その名のとおり「閉じられた作り」で、門や塀、堀などで囲み外部からの視線をさえぎった外構のことを指します。
昔から日本でよく見ることができる外構です。
さらに、オープン外構とクローズド外構の両方を取り入れた、セミクローズド外構もあります。
外からの視線をさえぎりたい部分には塀を設け、ほかの人にも見せたいガーデニングや菜園などの部分はオープンにするという方法で、両方のいいところを取り入れた外構です。
1-2.オープン外構とは
オープン外構は、ひと言で表すと、「外に向って開かれた外構」のことです。
門や塀などで家を囲まず、外からも家からもよく見えるのが最大の特徴でしょう。
樹木や花などを配置して、道行く人の目が楽しむ役目も果たします。
オープン外構は、アメリカやヨーロッパのドラマや映画などにひんぱんに登場するタイプ…というと、イメージしやすいでしょう。
2.クローズド外構のメリットとデメリット
背の高い門やフェンス、塀などで家を囲むのがクローズド外構です。
日本では昔からなじみがある外構で、広い庭を持つお金持ちの家などでよく用いられています。
今では、昔風の石塀などもオシャレに変身し、モダンなシャッターやフェンスなども数多く登場しているようです。
2-1.クローズド外構のメリット
- 重厚で高級な印象…がっちりとした門や塀などは、重厚で高級な雰囲気を演出できます。
- プライバシーが守れる…囲まれているので、外からの視線を気にすることなく部屋や庭でくつろげます。また、洗濯物や布団なども気にせず干せますし、子供やペットが庭で遊んでいても安心です。庭でバーベキューをしたり、子供をプールで遊ばせたりするときも、道行く人の視線を気にせずに楽しめるでしょう。
- 防犯対策…頑丈で高さのあるクローズド外構は、簡単に侵入できない印象を与えるので防犯対策になります。
2-2.クローズド外構のデメリット
- 暗いイメージ…家の周りを囲んでしまうクローズド外構は、プライバシーをしっかりたもてる反面、開放感がないのが難点です。
- お金がかかる…最初に門やフェンス、塀などを設置するときもお金がかかりますが、定期的にメンテナンスや塗り替えなどをしなければなりません。
- 防犯対策が難しい…がっちりと囲まれたクローズド外構の家は、逆に泥棒や強盗に目を付けられやすいといわれています。侵入しても塀が周囲から身を隠してくれるのです。誰かが庭に侵入するとすぐにサーチライトが付くなど、セキュリティーシステムは万全に行いましょう。
3.オープン外構のメリット・デメリット
庭やテラス、駐車場などが、そのまま外を歩いている人からも見えるオープン外構のメリット、デメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
3-1.オープン外構のメリット
- 開放的…敷地の境界に塀やフェンスがないので、開放的で明るい雰囲気が最大のメリットです。
- オシャレでモダンなイメージ…芝生や背の低い樹木、季節の花々などを家のデザインに合わせて配置しましょう。オシャレで近代的な雰囲気になります。まるでヨーロッパやアメリカのような家の雰囲気になるので、若い人を中心に人気が高まっているのです。
- 広く見える…それほど広い庭ではなくても、さえぎるものがないので広く見せることができ、手入れも簡単でしょう。
- 予算がかからない…デザインにもよりますが、重厚な門やフェンスなどで囲むクローズド外構と比較するとリーズナブルなのも魅力です。
- 防犯面…あくまでも窓や扉など、建物自体の防犯を強化する必要がありますが、見渡しのよい構造なので泥棒が入りづらくなります。
3-2.オープン外構のデメリット
- プライバシー対策が難しい…歩いている人から家が丸見えのオープン外構は、部屋の中まで見えるようにはしたくないものです。窓の位置を高くする、窓の前だけに樹木を並べるなど工夫が必要でしょう。人通りが多い道に面している場合は、洗濯物を干す場所は目かくしを設けるなどの工夫も必要です。
- 建物の防犯設備が必要…オープン外構は、身を隠す場所がないので泥棒が入りづらいといわれています。ただし、不在であることがわかりやすいので、建物そのもののセキュリティーはしっかりとする必要があります。
- 小さなお子さんやペットは要注意…オープン外構は塀やフェンスがないので開放的です。しかし、小さなお子さんやペットがいるご家庭は注意が必要でしょう。お子さんやペットは、走って道路に飛び出してしまうことが少なくありません。庭で遊ぶときは大人がしっかりと見張るようにしてください。
4.外構の選び方
クローズド外構と、オープン外構を比較してイメージはわかっても、実際に自分で家を建てるとなると、どちらを選んでいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、クローズド外構かオープン外構か選ぶポイントをご紹介しましょう。
4-1.建物のイメージに合わせる
欧米に多い洋風の家にする場合は、塀やフェンスで囲んでしまうとアンバランスな雰囲気になります。
また、和風のクラシックな家に緑の芝生やガーデニングは違和感があるものです。
家のデザインや外装に合わせた外構を選びましょう。
4-2.周囲の環境に合わせる
夜中でも人や車が行き来するような道路沿いに家がある場合、オープン外構だと気になって落ち着きません。
隣近所に家が密集している場合も、プライバシーを保つのが難しくなります。
逆に、周辺の住宅ががオープンな環境なのに、ポツンと自分の家だけクローズド外構にすると、変に目立ってしまうでしょう。
周囲の環境も見てからプランを練ってください。
4-3.セミオープン外構で両方の要素を取り入れる
セミクローズド外構なら、オープン外構とクローズド外構の両方のメリットを取り入れられるでしょう。
たとえば、玄関回りや駐車場の前には、背の低い樹木をあしらいオープンな雰囲気を演出します。
そして、リビングやバスルームなどがあるところは、塀で囲んで外からの視線をさえぎるクローズド外構にするという手段もあるでしょう。
また、お子さんを含めて家族の人数が多い場合は、洗濯物や寝具の数も多いものです。
周囲から丸見えにならないような、洗濯物干し場所も確保したいところでしょう。
どこをオープンにしてどこをクローズにするかは、周囲の環境や家族構成によっても異なります。
工事を依頼する施工会社などとよく話し合ってください。
5.まとめ
いかがでしたか?
外構は家全体の印象を決めるので、慎重に選びたいものです。
クローズド外構にするか、オープン外構にするか、悩ましいところでしょう。
そこで、それぞれのメリットとデメリット、外構を選ぶポイントなどの情報を集めてみました。
- クローズド外構とオープン外構とは?
- クローズド外構のメリットとデメリット
- オープン外構のメリットとデメリット
- 外構の選び方
上記のことを参考に、家にぴったり合った快適な外構を選んでください。