外壁の重ね張りはどんなリフォーム? メリットやデメリットを知ろう!


「外壁を新しくしたいけれど高額な費用がかかるのでは……」「短期間で工事が終わる方法はないのか?」など、外壁のメンテナンス等で悩んでいる方は多いでしょう。現在、新築住宅の多くは外壁材としてサイディングを使用しています。サイディングの種類によって耐用年数は大きく異なりますが、30年がメンテナンスの目安になるでしょう。そんなサイディングのメンテナンスの1つとして採用されるのが、重ね張りです。一体、重ね張りとはどんな方法なのでしょうか。

本記事では、外壁の重ね張りについて詳しく解説しましょう。

  1. 外壁の重ね張りリフォームとは?
  2. 外壁の重ね張りリフォームのメリット
  3. 外壁の重ね張りリフォームのデメリット
  4. 費用相場とリフォームの依頼方法
  5. 外壁の重ね張りに関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁の重ね張りリフォームにおけるメリットとデメリットが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.外壁の重ね張りリフォームとは?

まずは、外壁の重ね張りが一体どんなリフォームなのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.外壁の上から新しい外壁を張る工事

外壁の重ね張りは、現在の外壁をそのまま残してその上から新しい外壁を張るリフォーム工事です。外壁カバー工法という呼び名でも知られています。ほとんどのサイディングボードの耐用年数は約30年といわれており、経年劣化で塗装などではリフォームできないのが現状です。そのため、上から新しい外壁材を重ねてしまおうというのが、この外壁の重ね張りとなります。主に、窯業系サイディング・金属サイディング・木材サイディングなどのサイディングボードに採用されるリフォーム工事です。

1-2.定期的なメンテナンスが必要

「どのタイミングで重ね張りリフォームをすればいいのか?」と疑問に思っている方が多いと思いますが、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。一般的に、サイディングボードの耐用年数は30年ほどといわれています。けれども、種類によっては10~20年で寿命を迎えるケースもあるので、定期的に外壁をチェックし、良きタイミングでリフォームを行うことが大切です。定期的にメンテナンスを行うことで、より丈夫で耐久性のある建物に生まれ変わります。

2.外壁の重ね張りリフォームのメリット

それでは、外壁の重ね張りリフォームには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

2-1.工事期間と費用を抑えることができる

重ね張りの大きなメリットは、工事期間と費用を抑えることができる点です。前述したように、古い外壁の上に新しい外壁材を張る方法が重ね貼りリフォームとなります。場合によっては、工事期間中、家を離れなければいけないことがありますが、重ね張りは家に住みながらの施工が可能です。また、既存の外壁を除去する必要がないため、廃材を処理する費用や工事期間を抑えることができます。できるだけ短期間で済ませたい・費用を最小限に抑えたいという方にはぴったりの方法といえるでしょう。

2-2.断熱性・防音性の向上が期待できる

現在の外壁の上から新しい外壁材を重ねることで、断熱性と防音性を高めることができます。壁と壁の間に空気の層が生まれ、この空気層が水分を含む暖かい空気や冷たい空気を遮断できるというわけです。そのため、夏は涼しく冬は暖かい室温がキープでき、冷暖房にかかる光熱費の節約につながるでしょう。さらに、外壁材が二重になることで遮音性も向上する可能性があります。車の走行音や屋外から聞こえる騒音が室内に伝わりにくくなり、より快適で静かな生活が望めるでしょう。

2-3.地球にやさしい

外壁の重ね張りは、地球にやさしいというメリットもあります。古い外壁を処分する必要がないため、廃材の処理費だけでなく地球環境保全につながるでしょう。前述したように、断熱性も向上することからエアコンやストーブといった冷暖房機器も使う必要がないので、空気を汚すこともありません。地球温暖化対策が気になる方は、重ね張りリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

3.外壁の重ね張りリフォームのデメリット

外壁の重ね張りリフォームには、メリットだけでなくデメリットもあります。それでは、どのような点がデメリットなのかチェックしていきましょう。

3-1.内部結露が発生する可能性がある

大きなデメリットとしては、外壁の重ね張りを行うことで内部結露が発生するケースがあるということです。重ね張りを行うと、外壁の内と外に気温差が生じたり、既存の壁と重ね張りをした外壁の間に湿気が発生したりします。その結果、壁の内側に結露が発生してしまうのです。空気中の水分が結露という形で壁の中に発生してしまうと、外壁材だけでなく下地まで傷んでしまう恐れがあります。外壁を新しくするはずが、余計に建築物をもろくしてしまうというわけです。そのため、内部結露が発生しないように工夫を施す必要があります。

3-2.建築物の総重量が増加してしまう

既存の外壁の上から重ね張りをすることになるため、建築物の総重量が増加してしまいます。重量のある建物ほど地震で揺れやすい傾向があるので、耐久性や耐震性が気になる方にとってはデメリットになるでしょう。総重量の増加が気になる方は、外壁材の重さを配慮することが大切です。一般的には、金属系または樹脂系のサイディングボードが軽量なので、これらの外壁材を使用するといいでしょう。リフォーム業者と話し合いを重ねた上で、外壁材を決めてください。

3-3.外壁の劣化状況によっては施工できない

外壁の重ね張りは、すべての建築物にできるリフォームではありません。外壁の劣化状況によっては施工できないケースがあります。たとえば、既存の外壁下地に劣化がある・劣化によって外壁強度が低下しているケースは、重ね張りリフォームが不可になるでしょう。外壁の重ね張りができない場合は、外壁を撤去して下地を修繕しなければなりません。劣化症状がひどく、全体の張り替えが必要になるケースは、重ね張りではなく張り替え工法をおすすめします。部分的に外壁を修繕するリフォームも行ったほうがいいでしょう。

3-4.実績のあるリフォーム業者に依頼することが大事

重ね張りのデメリットとして、間違った施工をしてしまうと重ね張りの効果を実感することができなくなります。外壁リフォームは手抜きがしやすい工事だといわれているため、施工実績があるリフォーム業者に依頼するのが大切なポイントです。あまり実績がないリフォーム業者に依頼してしまうと、重ね張りのデメリット部分が顕著に出てしまうので注意してください。後ほど、【4.費用相場とリフォームの依頼方法】で業者選びのポイントを説明します。ぜひチェックしてください。

4.費用相場とリフォームの依頼方法

ここでは、外壁の重ね張りにかかる費用とリフォームの依頼方法を解説します。

4-1.重ね張りの費用は130万~220万円が目安

外壁の劣化状況や施工範囲によって大きく異なりますが、130万~220万円が重ね張りの費用相場となります。最初に足場と養生シートの設置を行うことになりますが、足場の設置費用は1mあたり約700円、養生シートの費用は1㎡あたり約200円が目安です。サイディングの場合は材料費を含め、1㎡あたり約6,000円が相場となります。施工範囲が広くなるほど費用が高くなるので、事前の見積もりが大切です。

4-2.外壁リフォーム業者に依頼する流れ

基本的に、外壁工事は外壁リフォームを行っている業者に依頼することになります。リフォーム工事の依頼から工事完了までの大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 外壁リフォーム業者にホームページまたは電話で申し込みをする
  2. 外壁の状況をチェックしてもらい、具体的な費用や工事プランをチェックする
  3. 見積書と工事プランに納得した後、契約を交わす
  4. 作業日に足場と養生シートの設置を行う
  5. 既存の外壁材の上に防水シートや根太などを設置し下地を作る
  6. サイディングボードの張り付けを行い、仕上がりをチェックする
  7. チェック後、足場等を撤去して工事が完了

具体的な流れは上記のとおりですが、場合によっては異なる可能性があります。見積書と同時に、工事の流れもチェックしておきましょう。

4-3.外壁リフォーム業者選びのポイント

どのリフォーム業者に依頼したらいいのか分からないという方は、以下のポイントに注目して優良業者を見つけてください。

  • 外壁の重ね張りなど、リフォーム工事に長(た)けているか
  • さまざまな外壁リフォームを行っているか
  • 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • どのような質問でも具体的かつ分かりやすい説明を行ってくれるか
  • 実際に利用した人の口コミがいいか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか

静岡市を中心にリフォームを行っている藤ノ家では、無料相談を受けつけています。外壁の重ね張りなど、外壁の悩みを抱えている方はぜひ1度ご相談ください。

5.外壁の重ね張りに関してよくある質問

外壁の重ね張りに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.重ね張りと塗装・張り替えの違いは?
A.塗装は外壁の塗料を使って表面の塗膜を新しくするリフォーム工事です。既存の外壁があまり劣化していなければ、塗装でカバーできるでしょう。けれども、既存の外壁がひどく劣化している場合は、塗装だけではカバーしきれません。そこで、重ね張りと張り替えが大きな効果を発揮します。重ね張りと違い、張り替えはこれまでの外壁を解体・撤去し、新しい外壁に張り替える工事です。新しい外壁になるので安心して長く住むことができますが、大規模な工事になるので費用がかかってしまいます。

Q.既存の外壁と異なる外壁材を重ね張りする際の注意点は?
A.外壁を重ね張りするならイメージチェンジをしてみたい、とまったく違う種類のサイディングを張ろうとする方がいます。確かに、重ね張りは新しい外壁材を張ってきれいにできますが、厚くなれば重さが増してしまい工法も変化するでしょう。工事費用が高くなったり、外壁の重量増加が耐震性に悪影響になったりする可能性があります。できれば、軽い金属サイディングを使うのがベストですが、これまでの外壁+新しい外壁の重量をしっかりと計算した上で選ぶのがポイントです。

Q.内部結露を発生させないようにするには?
A.壁の中に空気の通り道を作るのがポイントとなります。優良業者なら、内部結露が生まれないように空気の通り道を作ってくれるでしょう。施工する際に、外壁材を張りつけるための胴縁という部材を使いますが、間隔をあけて配置することで空気の通り道ができます。暖かい空気は上昇する性質を持っているため、屋根との間に作ったすき間から外へ逃がすことができるというわけです。

Q.外壁リフォームで費用を抑えるコツは?
A.外壁のリフォームは施工範囲が広くなるほど費用が高額になる工事ですが、外壁の劣化状況に合った工事をしっかりと行うことができればランニングコストの低下につながります。冷暖房費の軽減を目的としたリフォームなら、オール電化住宅へのリフォームを同時に行うことで光熱費が削減できるでしょう。何のために外壁リフォームを行うべきか、しっかりと目的を明確にしておくことが大切です。

Q.気をつけるべき外壁リフォーム業者の特徴は?
A.工事を始める前に外壁の状況をしっかりとチェックしてくれない業者は注意したほうがいいでしょう。優良業者の多くは、外壁診断といった調査を行っています。外壁をしっかりとチェックすることで、どのような工事がベストなのか・下地工事を行うべきなのか考え、最適なリフォーム方法が提示できるというわけです。外壁診断を行っていない業者は悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。

まとめ

外壁の重ね張りリフォームは、現在の外壁は残し、その上から新しい外壁材を張る方法です。廃材がほとんど発生しないので廃材処理費がかかりません。また、工期が短い・断熱性と遮音性が増すというメリットがあります。しかし、外壁の劣化状況によっては重ね張りリフォームができない可能性があるので注意が必要です。重ね張りリフォームが行えるか、リフォーム業者に外壁調査を依頼しましょう。外壁リフォームの実績がある業者に依頼すれば、最適な方法で工事を行うことができます。