庭におしゃれなレンガを敷こう!DIYでできる上手な敷き方とポイント
お庭や玄関アプローチに敷き詰められたレンガ。とってもおしゃれですよね。もしも、ご自分でできる方法があるとしたら・・・。チャレンジしてみませんか?もちろん、プロのようにうまくはいかないでしょう。でも、敷き方を学べば、それほど難しくはありません。ご自分でやるのも楽しいものです。DIYでできる敷き方の基礎とポイントを紹介します。
- レンガ敷きで必要な材料・道具
- レンガ敷きの準備
- レンガ敷きの手順とポイント
- レンガ敷きにかかる費用
- まとめ
1.レンガ敷きで必要な材料・道具
レンガ敷きは、単にレンガを並べればいいわけではありません。レンガ以外にも、いろんな材料が必要です。それに、道具も。主なものをまとめました。
1-1.必要な材料
基本的な材料は次のようなものです。
- 敷きレンガ
- 路盤材:クサビ型の砕石
- セメント:ポルトランドセメント
- 砂:セメント用
- けい砂:5号。目地用
1-2.必要な道具
- スコップ・クワ:穴を掘るのに使います
- ガーデニングトントン:敷いた路盤材を突き固めます
- ベニヤ板:いろんな用途があります
- ハンマー:レンガを割るときに使います
- レンガタガネ:レンガを割るときに使います
- ゴムハンマー:レンガを固定するときに使用します
- 水平器:レンガが水平に敷かれているかを確認します
- ホース:水をまくときに使います
- タフブネ:セメントを混ぜるときの入れ物です
- メジャー:レンガを敷く場所の広さを測るときなどに使います
- 水糸:糸を張り、コンクリートが水平かどうかを確かめます
2.レンガ敷きの準備
2-1.測量
たとえ材料や道具がそろっても、レンガを敷くことはできません。なぜなら、レンガを敷く場所の広さがわからないからです。大まかな広さはわかっていても、実際にどれだけあるのか、正確に測らなければ、材料が不足する心配があります。メジャーを使って正確に測ってください。
測量によって、使用するレンガの数や路盤材、セメント、砂、けい砂の量も確定することができます。
2-2.図面をつくる
次に、どのようにレンガを敷いていくのかを決める必要があります。広さや形がわかったら、図面を作成してください。イラストのように簡単なもので結構です。どんなレンガをどのように敷くのかを図面にしましょう。レンガの敷き方には4つのパターンがあります。
- バスケットウェーブ:初心者でもやりやすい敷き方です。縦面を隣り合わせた2個が1セットで、縦向きと横向きを入れ違いで埋めていきます。四角形の場所に敷きやすい方法です
- ハーフバスケットウェーブ:バスケットウェーブの下に横向きで1つ合わせた3個1セットで同じ向きに敷き詰めるパターンです。
- ランニングボンド:偶数列と奇数列の2つ端を半分ずらして敷くパターンです。すべて横向き。カーブなどの曲線に向いています
- ヘリンボーン:2個を1セットで「L」の字をつくり、横向きレンガの左下の角を軸に、45度傾けた状態を縦に積んでいくパターン。すき間ができにくく強固に敷けますが、初心者には難しいでしょう。
3.レンガ敷きの手順とポイント
レンガ敷きの準備は整えて、実際にDIYでレンガを敷いていく手順とポイントを説明します。工程は、大きく下地づくりとレンガ敷きの2つです。
下地づくりは、穴を掘ったり、路盤材やセメントを入れたりして、レンガを敷くための下地を整える作業になります。レンガ敷きの出来ばえを左右する一番のポイントです。
レンガ敷きは、図面や敷き方を参考に、レンガを敷いていく工程。難しいようですが、要領をつかめば意外とうまくできます。ただし、レンガを割る作業や平らに敷く作業は、うまくいかずやり直しが多くなる作業です。レンガは、多めに用意しておいた方がいいでしょう。
3-1.下地づくりで80%は決まる
レンガ敷きの出来ばえの80%は、この作業で決まるといわれるほど、重要な作業です。レンガ敷きは、セメントを使う場合と使わない場合の2パターンがあります。車などの重いものが載る場合は、セメントを敷くの基本。沈下してデコボコになるのを防いでくれます。紹介するのは、セメントを使う場合の手順です。
- レンガを水につけておく:レンガを敷いたときにセメントの水分を吸収しないための手順です。泡が出ないようになるまでつけておくのがポイントです。
- 穴掘り:クワやスコップでレンガを埋める穴を掘ります。注意したいのは穴の深さ。レンガの厚さ(約4cm)+路盤材の厚さ(約3cm)+セメントの厚さ(約3cm)=10cmが基準です。車が乗る場合は、路盤材を厚めにする必要があります。もう2、3cm深く掘るのがいいでしょう。
- 水平の確認:ある程度掘ったら、レンガを両端にまきつけた水糸を使って水平になっているかどうか確認しましょう。穴の両端にレンガを置き、水糸をピンと張ります。深さが10cmになっているか、何か所かメジャーで測り確かめてください。
- 路盤材を敷く:下地づくりの中でも一番のポイントです。路盤材が相互にしっかりとかみ合い、強固な下地をつくってくれます。ベニヤ板があれば、路盤材の上に置いて足で踏み固めてもいいでしょう。ガーデニングトントンがあれば、もっと便利です。厚さが約3cmに均一に敷いてください。最後に、水糸とメジャーを使い、均一の深さになっているかを測ります。
- セメントで固める:路盤材を敷き終わったら、厚さ約3cmになるようにセメントを入れて固めます。タフブネにセメントと砂を入れて、よく混ぜ合わせてください。混ぜる比率はセメント1:砂3。入れ終わったら、レンガを敷く深さの4cmになるように、木の板を使って平らにします。
3-2.レンガ敷きは細かな作業も
下地づくりが終わったら、いよいよレンガを敷く作業です。細かな作業もあるので、慎重に進めてください。
- 端の方から敷いていく:レンガは、5mmから8mmくらいの間隔をあけて敷き詰めていきます。あける間隔と同じ厚さの板を使うのがうまく並べるコツです。レンガに乗って作業するときは、ベニヤ板を敷きましょう。
- 隅部のレンガの加工:コーナーのレンガは、半分のサイズのレンガを買っておくか、割って使う必要があります。割りたい部分に線を入れたあと、タガネを線の場所に置き、ハンマーで慎重かつ大胆に割ってください。
- ゴムハンマーで調整:上手に敷いたようでも、微妙なデコボコがあります。水平器などで確かめ、ゴムハンマーでたたいて押さえ込んでいきましょう。ただし、たたきすぎはダメ。平らになったと思ったら、ベニヤ板をあてて確かめます。
- けい砂を目地に入れる:仕上げとしてけい砂を詰めていきます。ホウキを使うと便利。すき間がしっかり埋まるように、ていねいに目地全体に詰めていきましょう。
- 水をまく:水をまくと、セメントを固めてくれます。けい砂が流れないように気をつけてください。シャワーノズルを使うと、うまくまくことができます。これで作業は終了。1日はレンガの上に乗らないようにしましょう。
4.レンガ敷きにかかる費用
基本的な材料であるレンガ、路盤材、セメント、砂について、1㎡あたりどれくらいの費用がかかるかを調べてみました。
- 敷きレンガ:1個100円~300円。レンガの種類にもよりますが、1㎡あたり50~60個が必要。200円のものを50個で1万円
- セメント:ポルトランドセメント。1袋25㎏で安いものは400円前後。砂と合わせて厚さ3cmにする必要があります。1袋使うとして400円
- セメント用砂:20㎏で200円程度。1袋使うとして200円
- 路盤材:クサビ型の砕石。厚さ3cmとして20㎏×3袋は必要です。1㎏が20円として1,200円
- けい砂5号:30㎏のもので800円程度。10㎏として300円弱
合計すると約12,100円。あとは面積に応じて計算してください。あくまでも目安です。また、道具がなければ、そろえる必要もあります。
5.まとめ
DIYでできる敷き方の基礎とポイントを紹介しました。
- レンガ敷きで必要な材料・道具
- レンガ敷きの準備
- レンガ敷きの手順とポイント
- レンガ敷きにかかる費用
- まとめ
手順とポイントさえつかめば、DIYでもレンガを敷くことができます。でも、本当にいいレンガ敷きをしたいのであれば、プロに依頼するのが安心です。