玄関をリフォームしたい。工事の種類や相場、工事の期間はどのくらい?
玄関は、家の顔です。玄関が変われば家の印象もがらりと変わります。また、新しい家を建ててからある程度年月が立てば、玄関の流行も変わるため、リフォームを考える人も多いことでしょう。
そこで、今回は玄関リフォームの種類や事例を紹介します。
この記事を読めば、玄関リフォームにかかる費用の相場や工事にかかる期間もよく分かることでしょう。玄関のリフォームを考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.玄関をリフォームする必要性やメリット
前述したように、玄関はその家の顔です。玄関が古びていたり暗い印象を与える造りだと、家全体の印象も悪くなります。また、家族の人数が変化し、今の玄関では狭すぎる、収納が少ないといった悩みや、逆に広すぎて使いにくくなることもあるでしょう。さらに、玄関の防犯性は年々向上しています。「新しい玄関にして防犯性を向上させたい」と考えている人もいるでしょう。玄関を変えるだけで、家の印象は格段に変化します。ですから、家の防犯性を高め、印象をアップさせたい場合、玄関のリフォームはとても有効です。
さらに、高齢になってくると玄関で靴をはいたり脱いだりする動作も大変になります。玄関に手すりや腰かけを設置するリフォームを行えば、使いやすくなるでしょう。
2.玄関リフォームの種類
この項では、玄関リフォームの種類や費用の相場、リフォームにかかる期間などを解説します。ぜひ、参考にしてください。
2-1.玄関全体のリフォーム
玄関は、ドア・収納スペース・フロアタイル・上がりかまちなどで構成されています。それらすべてを交換するのが、玄関全体のリフォームです。引き戸を片開きドアにしたりフロアタイルを張り替えたりすることで、玄関の印象を大幅に変えることができます。現在は、ドア枠を壊さず既存のドア枠の上に新しいドア枠をかぶせる工法もあり、工期を短縮することも可能なので、工務店とよく相談をしましょう。
玄関全体のリフォームをした場合の費用は20万~80万円、工期は1か月程度です。
2-2.玄関ドアの付け替え
玄関ドアは、年々防犯性の高いものが開発されています。ですから、「防犯性を高めたい」という場合は、玄関ドアをつけかえるだけで一定の効果があるでしょう。また、断熱性や防音性の高い玄関ドアも開発されており、「玄関から隙間風が入ってきてつらい」という場合も、玄関ドアの付け替えはおすすめです。2-1.で紹介したように、現在はドア枠を壊さずに新しいドア枠をかぶせる工法もあるので、早ければ1日でドアの付け替えは終わります。ただし、ドア枠を一度外して工事を行う場合、もう少し日数がかかるでしょう。費用は10~30万円程度です。防犯性の高い高機能なドアや、材料が特殊なドアなどは高くなります。
2-3.収納のリフォーム
玄関の収納スペースも、リフォームすることによって使いやすくなります。収納スペースが増えるのはもちろんのこと、古いタイプの靴箱より、新しい収納スペースの方が使い勝手がよいでしょう。また、靴箱の形や素材を変えることで、玄関の印象もかなり変わります。逆に、大きすぎる収納スペースを縮小し、土間の部分を広くするリフォームも可能です。収納のリフォーム相場は、10万~30万円、工事期間は2週間~1か月程度かかります。
2-4.バリアフリーリフォーム
伝統的な日本家屋の場合、玄関の上がりかまちは高さがあり、高齢になるほど使いにくくなります。そのため、手すりを付けたり、上がりかまちをなくすことによって移動を簡単にするバリアリフォームも盛んです。上がりかまちに段差をつけ、階段のようにしてもぐっと使いやすくなるでしょう。また、玄関に暖房をつけたりすれば、気温差による急激な体調不良も防ぐことができます。バリアフリーリフォームの相場は、10~50万程度で、工事期間は1日~1か月ほどです。手すりを付けるくらいの工事ならば、数時間で終わることもあるでしょう。
3.業者の選び方など
この項では、玄関リフォームを行ってくれる業者の選び方や、安くリフォームを行うコツなどを解説します。
3-1.玄関リフォームを行ってくれる業者とは?
玄関リフォームは、一般的な工務店やリフォーム専門の業者などが行っています。どちらを選んでも大丈夫ですが、実績が豊富なところを選びましょう。実績が豊富な業者ならな、施主の「こういうリフォームが理想だ」という要望にも、十分に応えられます。近年はホームページを開設している業者も多いので、インターネットで最寄りの業者を探してみましょう。
3-2.費用を安く抑えるコツ
玄関のリフォームの内訳は、材料費と工事費です。玄関ドア・フロアタイル・収納スペースなどは種類も豊富で、オーダーメイドなどもできます。玄関ドアは高気密で性能が高いほど、高価です。また、収納スペースもこだわりの素材などを使えば高くなるでしょう。逆に、流通している数が多い製品を選べば安くなります。なお、玄関のサイズが大きかったり小さかったりしても、既製品ではサイズが合わず、オーダーメイドの製品を使わざるをえなくなるでしょう。玄関を凝りたい人は多いのですが、家を建てる時はリフォームのことも考えて行ってください。
なお、バリアフリーリフォームは、条件を満たすと補助が出る自治体もあります。
3-3.注意点
リフォームを請け負う業者は多く、安さを売りものにしている業者も珍しくありません。安いのは結構ですが、本来は行わなくてはいけない工事を省略し、費用を安く抑える業者もあるので注意しましょう。相場に比べて明らかに安すぎる値段を提示する業者は、おすすめできません。また、「キャンペーン中」などとうたって、契約を急がせるような業者も信用しない方がいいでしょう。優良な業者は、施主が納得いくまで説明してくれます。
4.玄関リフォームに関するよくある質問
Q.玄関をリフォームしている間、防寒などが心配です。
A.リフォーム中、玄関の扉を外したままにするということはありません。安心してください。
Q.引き戸よりも、片開きドアの方が防犯性が高いのでしょうか?
A.現在は、引き戸でも防犯性の高い製品が販売されています。詳しくは工務店と相談しましょう。
Q.マンションでも玄関リフォームはできますか?
A.可能ですが、マンションには規約があり、1戸だけ別のドアや異なるフロアタイルなどが付けられない物件もあるでしょう。まずは規約を確認してください。
Q.玄関リフォームをするときは、出入りはどこからすればいいでしょうか?
A.平屋の場合は、別の場所から出入りしてください。マンションの場合は業者と相談しましょう。
Q.玄関の位置を動かすことはできますか?
A.それはすでに玄関リフォームの域を超え、大規模リフォームの域です。費用も100万円以上かかるでしょう。
5.おわりに
いかがでしたか? 今回は玄関リフォームの種類や費用・工事期間などについて解説しました。玄関リフォームは、家全体をリフォームするより安価で家の機能を向上させることもできます。築15年を以上の家は、一度玄関リフォームを視野に入れて考えてみましょう。特に、玄関が暗い、狭い・使いにくいという場合は、リフォームをすることで格段に明るく、使いやすい玄関になるでしょう。