防水工事と塗装工事の違いを解説! リフォーム業者選びも重要!?

外壁リフォームを行う際、防水工事と塗装工事にはどのような違いがあるのか、疑問に感じている方は多いでしょう。防水工事と塗装工事の違いをしっかりと把握しておくことで、より最適な外壁リフォームを行えるようになります。それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

本記事では、防水工事と塗装工事の違いについて詳しく説明します。

  1. 防水工事と塗装工事は違うのか?
  2. 防水工事とは?
  3. 塗装工事とは?
  4. 業者を選ぶ際の注意点
  5. 防水工事と塗装工事に関してよくある質問

この記事を読むことで、防水工事と塗装工事それぞれの特徴や業者選びのポイントも分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.防水工事と塗装工事は違うのか?

最初に、防水工事と塗装工事の違いをチェックしておきましょう。

1-1.目的が違う

塗装工事と防水工事はどちらも同じと思われがちですが、そもそも工事の目的がまったく違います。簡単に説明すると、塗装工事は建物の外観を美しく保ち、外的要因から守ることが目的です。塗装をすることで外観がキレイになるだけでなく、新しい塗膜が形成され、紫外線や雨水による劣化から建物を守ってくれます。一方、防水工事は水から保護することを目的とした工事です。防水工事を施すことで、建物へ水が浸入するのを未然に防げるようになります。

1-2.使用する道具・材料が違う

防水工事と塗装工事では、使用する道具と材料も違います。それぞれ工法の種類によって使用する道具と材料は異なりますが、防水工事では主に防水シートなどの防水材を使用するのが一般的です。一方、塗装工事では、外壁塗装に使用する塗料・ハケなどの道具を使用します。防水工事と塗装工事はまったくの別ものだからこそ、使用する道具や材料にも違いがあることを把握しておきましょう。

1-3.知識・技術も異なる

必要な知識や技術が異なる点も、防水工事と塗装工事の大きな違いです。よって、両方の工事をする際は、防水工事と塗装工事それぞれの知識と技術を持っている外壁リフォーム業者に依頼しなければなりません。外壁塗装だけを行っている業者に依頼しても、適切な防水工事をしてくれるわけではないので注意が必要です。それぞれ必要な知識と技術が異なるので、きちんと対応している業者に依頼しましょう。

2.防水工事とは?

ここでは、防水工事とは何なのか、具体的な方法を解説します。

2-1.雨水は建物に大きな被害を与える

前述したように、防水工事は建物へ水が浸入するのを防ぐことを目的とした工事です。「なぜ防水工事が必要なのか?」と疑問を感じる方は多いと思いますが、雨水は建物に大きな被害を与える点が1番の理由といえるでしょう。つまり、防水工事を施していない建物は雨水が浸入しやすく、建物の骨組みにあたる構造の劣化が進行しやすくなるというわけです。特に、木造建築は雨水が浸入すると腐食につながり、耐久性が著しく低下してしまいます。建物の耐久性を維持するためにも、防水工事は必要不可欠です。

2-2.防水工事の方法をチェック!

では、防水工事にはどのような方法があるのでしょうか。主な方法は、塗膜防水・シート防水・複合防水の3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 塗膜防水:ウレタン樹脂・アクリル樹脂など液状の防水材料を塗り重ねる工法。複雑な形状の箇所に施工できる
  • シート防水:ゴム製でできているシート状の防水材を並べて貼る工法。平面に向いているが、複雑な形状の箇所には向いていない
  • 複合防水:液状・シート状のアスファルトを使用する工法。丈夫で長持ちするが、経験豊富でそれなりの技術を持っている職人が必要

なお、現在主流になっているのが、塗膜防水です。塗膜防水の種類は、ウレタンゴム系塗膜防水とFRP防水の2種類があり、それぞれの特徴は下記を参考にしてください。

  • ウレタンゴム系塗膜防水:ウレタン樹脂を用いた防水工事で、伸縮性が高く、ひび割れが起こりにくい。屋根や外壁のようなひび割れが起こりやすい箇所の施工に向いている
  • FRP防水:プラスチックの防水層を形成する防水工事で、ウレタンゴム系塗膜防水よりも防水層が固め。硬くて丈夫だが、伸縮性がないため、建物の揺れによってひび割れが起きやすい

3.塗装工事とは?

ここでは、塗装工事とは何なのか、具体的な方法を解説します。

3-1.外壁メンテナンスの基本

塗装工事は、外壁メンテナンスの基本となる工事です。前述したように、外壁を美しく保つために必要な工事であり、建物の耐久性向上にもつながります。外壁に塗料を塗ることで塗膜が形成され、紫外線や雨水等による劣化を未然に防ぐことができるでしょう。ちなみに、塗料が乾いて硬くなった状態のことを塗膜といいます。防水工事と比較すると、防水性の優先順位は低くなりますが、ある程度の雨水なら浸入を防ぐことが可能です。なお、塗装工事は定期的に行うことで効果を発揮します。

3-2.外壁塗装の頻度は10年に1回

どのくらいの頻度で外壁塗装を行えばいいのか悩んでいる方は多いでしょう。一般的に、外壁塗料の寿命は約10年といわれているため、10年に1回の頻度が理想です。前回の外壁塗装から10年が経過している場合は、外壁の色あせや変色、外壁を触ると白い粉がつくチョーキング現象が起こりやすくなります。外壁がどのような状態になっているのか、自分でチェックしつつも、10年が経過している場合は早めに外壁塗装を行いましょう。

3-3.外壁塗装の種類をチェック!

外壁塗装の種類は、主にハケ塗り・ローラー塗り・吹き付け塗装の3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • ハケ塗り:ハケを使って手作業で塗る工法。狭い面積や細かい箇所の塗装に向いている
  • ローラー塗り:ローラーを転がしながら塗装する方法。一般的な塗り方で広い面を一気に塗装できる
  • 吹き付け塗装:スプレーガンを使って塗装する方法。デコボコしている箇所や立体感のある塗装ができる

3-4.外壁塗料の種類と耐久年数

外壁塗装に使われる塗料には、さまざまな種類があります。主に使われる塗料と耐久年数を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • アクリル塗料:耐久年数は約5~7年
  • ウレタン塗料:耐久年数は約7~10年
  • シリコン塗料:耐久年数は約9~15年
  • フッ素塗料:耐久年数は約15~20年
  • ラジカル塗料:耐久年数は約12~15年
  • セラミック塗料:耐久年数は約17~20年
  • 無機塗料:耐久年数は約20~25年

上記の中で主流になっている塗料は、ウレタン塗料です。ウレタン塗料はポリウレタンが主成分となっており、密着性が高い特徴を持っています。コストパフォーマンスに優れている塗料といえるでしょう。

4.業者を選ぶ際の注意点

ここでは、外壁リフォーム業者を選ぶ際の注意点をいくつか紹介します。

4-1.防水工事と塗装工事の実績があるか

防水工事と塗装工事は同時に行ったほうが、より丈夫で耐朽性のある外壁に仕上がります。そのため、できるだけ防水工事と塗装工事の実績がある業者を選んだほうがいいでしょう。外壁リフォーム業者のホームページで、これまでどのような工事をしてきたのか施工事例が掲載されているかチェックしてください。実績のある業者の場合、施工事例がホームページ等に掲載されているはずです。実績のある業者ほど、外壁の状態に合わせたリフォームプランを提案してくれるでしょう。

4-2.見積書の内容が具体的に記載されているか

外壁リフォーム業者を選ぶ際は、見積書の内容が具体的に記載されているか入念な確認が必要です。不正を働く悪徳業者は、見積書の内容が大ざっぱになっている可能性があります。どのような工事にいくらかかるのか、具体的な費用を提示していないので、工事後で高額な費用を請求してくる恐れがあるでしょう。きちんと詳細が記載されているか、金額に関する質問にも分かりやすく答えてくれるか、必ずチェックしておきたいポイントです。

4-3.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

スタッフの対応にも、業者選びの際は注目しておいたほうがいいでしょう。悪徳業者の多くはスタッフの対応が悪く、返事のスピードも遅い傾向があります。質問をしてもはぐらかしたり、具体的な説明もなく契約に進めようとしたりしがちです。逆に、優良業者は納得できるまで丁寧に説明をしてくれるでしょう。現在の外壁がどのような状態になっているのかも詳しく説明してくれるため、安心して任せることができます。

4-4.外壁リフォーム工事なら藤ノ家へ

どの業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひ藤ノ家にお任せください。静岡市を中心にリフォーム業を行っている藤ノ家では、依頼者の要望に寄り添い、ベストプランを提案しています。地元との付き合いを大事にしているからこそ、間に業者が入ることもなく、一貫して自社で工事を担当しているのが大きな特徴です。そのため、諸経費や人件費などの費用を上乗せして請求することはありません。また、小さなリフォームからトータルリフォームまで幅広く対応しています。無料相談も受け付けていますので、外壁工事でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

5.防水工事と塗装工事に関してよくある質問

防水工事と塗装工事に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.塗装工事をしたほうがいいサインは?
A.以下のような症状が外壁に現れた際は、塗装工事をしたほうがいいでしょう。

  • 色あせ・変色
  • カビ・コケ・藻の繁殖
  • ひび割れ・剥離
  • チョーキング現象(白い粉がつく現象)

上記の中でも特に注意しておきたいのが、外壁のひび割れです。たとえ、0.3mm以下のヘアークラックでも、放置するほどひび割れがどんどん大きくなり、そこから雨水が浸入してしまいます。その結果、雨漏りが発生し、内部が腐ってしまうので早めの対策が必要です。

Q.防水工事をしたほうがいいケースは?
A.雨漏りが頻繁に発生するケースは、防水工事をしたほうがいいでしょう。基本的に、アパート・マンション・ビルの屋根、ベランダ・バルコニーなどは防水工事が必要だといわれています。外壁全体に施す必要はありませんが、屋根は雨水の影響を受けやすい場所なので防水工事をしたほうが安心です。防水工事をしなかった場合、雨水による劣化が進行してしまうでしょう。

Q.塗装工事と防水工事の費用はいくらぐらいか?
A.塗装や防水工事を施す範囲や外壁の状態によって異なりますが、塗装工事は約80万~120万円、防水工事は約120万~150万円といわれています。外壁工事は全体的に費用が大きく異なるため、具体的な費用が知りたい方は外壁調査や無料見積もりを依頼してください。複数の業者に依頼すれば、だいたいの目安が分かるでしょう。

Q.工事費用を節約するポイントは?
A.定期的に外壁のメンテナンスをすることが、工事費用の節約につながります。外壁のメンテナンスを怠っていると劣化が進行し、下地が傷んでいる可能性が高めです。下地が傷んでいる場合は外壁塗装だけでなく、下地補修も行わなければなりません。対処が遅れるほど必要な工程が増えるので、定期的に外壁のメンテナンスを行ってください。

Q.シーリング工事とは?
A.防水工事の中でも、塗装工事に近い内容といえるでしょう。主に、外壁材と外壁材の間・窓といった開口部周辺に防水材が充填(じゅうてん)されています。そこをシーリングといい、経年劣化によってひび割れや剝がれている部分を補修するのが、シーリング工事です。シーリング自体が耐候性に劣る傾向があるため、塗装工事と併せて行うケースが多いでしょう。

まとめ

防水工事は建物を水から保護する工事、塗装工事は建物の美観保持と外的要因から保護することを目的としています。防水工事も塗装工事も同時にすることで、外壁の耐久性はアップするでしょう。中には、塗装工事だけをするケースもありますが、防水工事をしなければ建物を水から守ることは不可です。それぞれの役割をしっかりと理解した上で、外壁リフォームを行う必要があります。また、最適な外壁リフォームを行うためには、業者選びも大切なポイントです。藤ノ家では依頼者の願望に寄り添いながら最適なプランを提案しております。無料相談も受け付けていますので、外壁リフォームでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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