屋根のリフォームにはどんな方法があるの? それぞれの相場は?


屋根は私たちの家を雨風から守ってくれる大切なものです。
でもこの屋根が定期的に点検とリフォームが必要なことはあまり知られていません。
そこで今回は屋根のリフォームの種類や相場についてご紹介します。
一口に屋根のリフォームといって補修か全面修理かでもやり方が異なるでしょう。
また、屋根塗装の塗り替えもリフォームの一種ですが、塗料もいくつかの種類があるのですよ。
そろそろ屋根の傷みが気になるという方や、屋根のリフォーム方法について知りたいという方はぜひ読んでみてくださいね。

目次

  1. 屋根のリフォーム方法にはどんなものがあるの?
  2. 屋根のリフォームの相場とは?
  3. 満足できる屋根のリフォームをするためには?

1.屋根のリフォーム方法にはどんなものがあるの?

この項では、屋根をリフォームする方法の代表的なものをご紹介します。
屋根の傷みの状況によって、最適な方法で修理しましょう。

1-1.塗料の塗り直し

一昔前の住宅の屋根に使われているトタンや、ここ20年の間に建てられた住宅に多く使われているスレート屋根のリフォームに用いられる方法です。
比較的初期の頃のリフォームとして行われることが多く、劣化した塗料を新しいものに塗りなおします。
屋根に使われている塗料は

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料

などがあり、かつてはアクリル塗料が屋根塗装の主流でしたが、6~7年で劣化してしまうので、現在はウレタン塗料やシリコン塗料が主流になっています。
また、塗料の中には断熱効果や防寒効果があるものもあり、最も手軽な断熱リフォームの手段でもあるのです。
家を建てて10年前後の方は、最初のリフォームが屋根の塗り替えだったという人も多いでしょう。

1-2.カバー工法

築25年以上のスレート屋根や、新しく軽い素材で作られた瓦屋根に用いられるリフォーム工法です。
この方法は、古い屋根の上に新しく屋根をかぶせる工法で、屋根をふき替えるよりも短期間で行えます。
また、古い屋根を撤去しないので、古い屋根材の処分費用もかかりません。
しかし、新しいものを乗せた分だけ屋根全体の重みが増します。
ですから屋根を支える壁や梁、そして柱がしっかりしていないと家がゆがむ可能性があるでしょう。
また、大きな地震が起きた際には、屋根の重みで家がつぶれるかもしれません。
カバー工法でリフォームをする場合は、できるだけ軽い素材のものを乗せたり、壁や梁(はり)の強度を確かめてから行いましょう。

1-3.ふき替え工法

屋根のリフォームというと、これをイメージするかたも多いでしょう。
古い屋根材をはがし、新しい屋根材をふき替える工事です。
屋根の下にある防水シートも一緒に取り換えることになるので、屋根だけを新品にするものと考えてよいでしょう。
伝統的なかわら屋根は、傷んだところだけ取り換えることも可能です。
また、かわら屋根をスレート屋根にすることもできます。
家の広範囲で雨漏りがするなど、ひどい傷みがある場合は業者にふき替えをすすめられることが多いです。

2.屋根のリフォームの相場とは?

屋根のリフォームは、比較的お金がかかります。
屋根の大きさにもよりますが、塗り替えで30万円~50万円前後。
カバー工法で、100万円前後。
ふき替えになると100万円以上が相場です。
「安くあげるために、DIYでリフォームはできないのか」という人もいるでしょう。
確かに、DIYをテーマにしたブログなどでは、屋根の塗り替えを自分で行ったという人の記事や、やり方などが掲載されています。
トタン屋根くらいならば、平面ですから塗り替えできそうと思っている方もいるかもしれません。
しかし、屋根に使われる塗料はただ塗ればよい、というわけではないのです。
屋根に使われる塗料は防水や断熱効果がありますが、その効果を発揮させるには一定の厚みで塗らなければなりません。
これは簡単そうに見えて難しく、塗料メーカーが業者向けに講習会を開いているほどです。
また、かわら屋根は体重のかけ方を間違うと割れてしまいます。
さらに、作業に夢中になっていると、屋根から転落する危険もあるでしょう。
屋根をリフォームする際は、足場を組み、そこにのって工事をするのが一般的です。
今はリフォームでもローンを組めますから、無理をせずに業者に任せましょう。

3.満足できる屋根のリフォームをするためには?

では最後に、屋根のリフォームで失敗や後悔をしない方法をご紹介しましょう。
注意すべきポイントはどこでしょうか?

3-1.屋根は10年ごとに点検をする

屋根はなかなか見ることができません。
雨もりなどの異常で初めて劣化に気づく場合も多いでしょう。
しかし、屋根塗料の寿命はシリコン塗料でも約10年です。
また、25年~30年たつとスレート屋根は劣化してサビが浮いてくるでしょう。
かわら屋根も経年とともに接着剤の役割を果たしていた漆喰がはがれ、かわらが浮いたり、落ちてきたりします。
ですから10年ごとに業者に頼んで屋根の点検をしてもらいましょう。
そうすれば、小さなリフォームをすれば大丈夫、という可能性も高くなります。
逆に雨もりがするまで放っておくと、大規模なリフォームが必要です。

3-2.火災保険が適用になるかも

何の問題がなかった屋根が、台風で傷んだり破損した場合は、火災保険が適用になる可能性があります。
火災保険は本来火事になった場合、家や家財を補償する保険です。
しかし、特約によっては、台風などの自然災害による家の破損も保証の対象になるでしょう。
自然災害で家が傷んだ場合もカバーしてくれる保険に入っている方は、修理の際に業者に相談してみると良いですね。
審査をクリアすれば、保険で家を修理できます。
ただし、壊れそうだった屋根の部位が、台風でついに壊れた、という場合は経年劣化による破損とされますので注意してください。

3-3.飛び込み営業には注意しよう

一時期よりは少なくなりましたが、いまだに国民生活センターには「屋根のリフォーム詐欺」の相談が寄せられています。
屋根のリフォーム詐欺というのは、安く屋根をリフォームすると業者に持ちかけられて依頼をしたら、いろいろな理由をつけられて高いお金を請求されたというケースやいい加減な工事をされてかえって屋根が傷んでしまったケースなどがあります。
このようなリフォーム詐欺は飛び込み営業をかけ、「お宅の屋根が傷んでいる」と不安をあおって契約に持ち込む場合が多いです。
しかし、道を歩いていてわかるほどの傷みならば、必ず雨もりなどの異常がでるはず。
このような業者がやってきたら、即座に断りましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は屋根のリフォームの種類についてご紹介しました。
まとめると

  • 屋根の塗装は約10年程度で塗り直しが必要
  • スレートやかわら屋根は約25年でふき替えやカバー工法がおすすめ
  • 10年ごとに屋根を点検する習慣をつけよう

ということです。屋根のフォームは水回りのリフォームなどに比べて忘れられがちです。
しかし、屋根が傷めば家全体も傷む可能性が高いでしょう。
屋根のリフォームは確かに高価ですが、それを見越してお金をためておくことが大切です。
また、地震に耐えるようにリフォームをした場合は、住宅ローン控除と同じように、所得税が控除になる場合もあります。
そろそろ家を建てて10年か、と思ったら一度屋根の点検をしてもらいましょう。
また、古い住宅でアクリル塗料が屋根に塗られているという場合は、できる限り早くシリコン塗料などの新しいものに塗り替えてください。