暖かさを保つ床暖房で住宅を快適にリフォーム!

床暖房は、温風を使用して部屋を暖める一般的な暖房器具に比べ、格段に快適性が高い暖房として注目を集めています。

床暖房は風邪を使用しないことから“ハウスダスト”に対して非常に有効で、住宅を快適に暖めることのできる暖房器具です。

新築の際に導入されることの多い床暖房ですが、最近ではリフォームでの導入も可能であることから、床暖房リフォームも増加傾向にあります。

そんな注目の床暖房のメリットと施工の方法、種類などについてご紹介しましょう。

  1. 床暖房リフォームとは?
  2. 床暖房リフォームの注意点
  3. 床暖房リフォームの注意点
  4. まとめ

1.床暖房リフォームとは?

1-1.床暖房とは?

エアコンやファンヒーターは“空気を暖める”ことで室内を暖めますが、床暖房では“床を暖める”ことで室内を暖める暖房設備です。

家の中で靴を脱ぐ習慣のある日本では、冬場の床の冷たさに悩まされることが多いのですが、床暖房ではこのようなことに悩まされる心配はありません。

近年、床暖房が注目を集めている理由は、床暖房の快適性に加えて“以前に比べて施工が簡単になった”“導入コストやランニングコストが下がった”ことが挙げられます。

床暖房の傾向について具体的にご紹介しましょう。

施工が簡単になった

以前の床暖房では、比較的に大規模な工事が必要だったのですが、近年では施工が比較的簡単になっています。

状況によって工事日数は変化しますが、2~4日程度で床暖房工事の終わるものもあり、生活への影響が少ないリフォームが可能です。

導入コストやランニングコストの低下

床暖房リフォームは、導入コストやランニングコストが高いイメージがありますが、心配はいりません。

最近では、低価格で導入できる床暖房やランニングコストの低いものも販売されています。

施工やコスト面も手頃になっており、現在では床暖房は気軽に導入できる暖房設備の一つといえるでしょう。

1-2.床暖房の暖房方式による種類

床暖房は“暖房方式”によって分類することができます。

床暖房の分類と特徴についてご紹介しましょう。

電気ヒーター式

電気ヒーターによって床を暖める方式です。

電気配線工事が必要ですが、配管などの工事が必要なく比較的に簡単に設置できる床暖房といえるでしょう。

電気温水式

電気によって温水を作る床暖房方式です。

ややランニングコストの高い方式ですが、安い深夜電力を使用する“エコキュート”などを利用することで、暖房や給湯など光熱費全体のコストを下げることができます。

ガス温水式

ガス燃焼による熱で温水を作る床暖房方式です。

ランニングコストが最も安い部類の床暖房ですが、導入には専用の給湯器の導入が必要なので導入コストが高い傾向にあります。

灯油温水式

灯油燃焼による熱で温水を作る床暖房方式です。

ガス同様にランニングコストに優れる方式ですが、専用給湯器と大容量の灯油タンクの導入が必要になります。

ハイブリッド式

“ガス温水式と電気温水式”“ガス温水式と太陽熱利用温水器”など複数の方式を合わせたのがハイブリッド式です。

2種類の熱源が必要なことから導入コストが高めですが、両方に足りない能力を補うことでコストランニングの節約ができます。

このように、床暖房は使用する熱源によって複数の方式あり、導入コストやランニングコストなどを比較して最も適切な床暖房を導入することが大切です。

それぞれの特徴を比較して、マイホームに最適な床暖房設備を検討しましょう!

1-3.床暖房の施工方式による種類

床暖房は、施工方式によっても分類することができます。

一般的な床暖房施工方式による分類についてご紹介しましょう。

平床工法

既存の床の上、または床を剥がした上に床暖房パネルを施工します。
在来工法・2x4工法・コンクリート床など、さまざまな建築工法で採用できる床暖房です。

根太間工法

床を剥がし根太の隙間に断熱材一体型パネルを施工します。

平床工法と同様に一般的な施工方式ですが、リフォームの場合には根太を露出させる必要があるため非常に大掛かりな工事が必要です。

床下工法

既存のフローリングには手を加えず、床下から床暖房パネルを取り付ける施工方法です。

床下に作業ができる空間が必要ですが、家具の移動などをせずに施工できるメリットがあります。

このように床暖房は施工方式によって特徴も大きく異なるので、住宅の建築方式に合わせて可能な物を選ぶことが大切です。

2.床暖房リフォームの注意点

2-1.床暖房のメリット

床暖房を導入する際の判断材料となる床暖房のメリットについてご紹介しましょう。

部屋を自然に暖める

床暖房は、空気を暖めるタイプの暖房設備とは異なり、床全体を暖めるので部屋が自然に近い常態で暖かくなるという特徴があります。

ファンヒーターのように暑過ぎることもなく、エアコンのように底冷えすることもありません。

“快適な暖房”という側面においては、床暖房に勝る暖房は無いといっても過言ではないでしょう。

素足で生活できる

冬場には、床が冷えるため靴下を履いて生活しているという方もいるとは思いますが、床暖房では床が暖かいため素足で過ごすことができます。

足が冷えるということも無く、冷え性に悩んでいる方でも素足で快適に過ごすことができるというのは非常に大きなメリットといえるでしょう。

ランニングコストが低い

床暖房というと、光熱費が高くなってしまうように感じてしまいますが、近年の床暖房は機能工向上の影響によりランニングコストも低くなっています。

特に暖房効率のよいガス式や灯油式などの床暖房は、エコ性能や保温力にも優れておりランニングコストが低い暖房器具です。

エコな給湯システムであるエコキュートなどを熱源機として利用する、ランニングコストの低いエコ暖房などの暖房器具も販売されています。

2-2.床暖房のデメリット

床暖房にはメリットは当然ながら、デメリットもあります。

床暖房導入し失敗しないためにも床暖房のデメリットについても確認しておきましょう。

初期費用が高い

床暖房最大のデメリットが初期費用の高さです。

ファンヒーターなどの暖房器具は1万~2万円程度、エアコンは4万~6万円程度で導入できることを考えると、床暖房は工事が必要で他の暖房に比べて初期費用が高めといえるでしょう。

暖房の即効性が低い

床暖房は熱伝導率の低い床材を通して間接的に部屋を暖めることから、暖房の即効性が低いという特徴があります。

特に部屋の温度を上げるまでには非常に長い時間が必要になることもあり、部屋を効率的に暖めるためにファンヒーターなどの暖房器具を併用することも一般的です。

床暖房を導入したからといって、他の暖房器具の必要がなくなる訳ではないことを理解しておきましょう。

まとめ

床下暖房のメリットやデメリット、種類などについてご紹介しましたが、最後にリフォーム時の注意点についてまとめてみましょう。

  • 床下暖房は導入コストが高いものの、ランニングコストは低い
  • 住宅に最適な熱源、施工方法を選ぶ
  • 熱源によってランニングコストは異なる

機能面やコスト面も重要ですが、リフォームで床暖房を導入する場合には、工法を選びも重要です。

住宅によって施工可能な工法は異なるため、住宅に合わせたものを選びましょう。

床暖房を上手に導入するためには、施工業者との話し合いによって最適な工法を選ぶことが大切です。

え?リフォームでここまで出来るの!?