リフォームと建て替え、どちらを選ぶべき? ~リフォーム・建て替えの基礎知識~

新築時はキレイだった住宅も、築年数が20年〜30年と経過すると、家のあちこちに不具合がでてきてしまうこともあるでしょう。
こうした中、リフォームと建て替えどちらにしようか悩んでいる方も多いと思います。
そこでこの記事では、リフォームと建て替えの違い、それぞれのメリット・デメリット、業者選びの注意点について詳しくみていきましょう。
建て替えかリフォームか悩んでいる人は正しい知識を身につけてきちんと選んでください。
「​そろそろ家をリフォームしないとな」「建て替えた方が住みやすいかも」と考えている人は必見です!

目次

  1. リフォームと建て替えの違い
  2. それぞれのメリット・デメリット
  3. 業者に依頼する際の注意点
  4. まとめ

1.リフォームと建て替えの違い

同じ意味だろうと勘違いしている人が多いのですが、「リフォーム」と「建て替え」はまったく違うものです。
自分の住まいをよりよいものにするためにもこの2つの違いについてはしっかり学んでおかなければなりません。
では、いったいどのような違いがあるのか詳しくみていきたいと思います。
家を新しくしたい人は知っておかなければならない基礎知識。
まったく知らない人でもこの機会にぜひ知識を身につけていってください。

1-1.リフォームの定義は曖昧!?

よくTVなどでリフォーム特集をみかけますが、リフォームの定義は非常に曖昧です。
基本的に、新築以外の増築や改築は全てリフォームとされています。
家の基礎となる柱・土台さえ残っていれば、壁・屋根・床・天井等に手を加えたとしてもリフォームという扱いになります。

1-2.建て替えは家そのものを作り直すこと

では、「建て替え」とはどのような定義をもっているのでしょうか。
簡単に説明すると、建て替えは、家のつくりそのものを変えること。
家のつくりの基礎となる土台や柱に手を加えるのであれば、建て替えとなります。
リフォームと比べると非常に大掛かりの作業になるため時間もお金もかかってしまうでしょう。
しかし、建て替えにもメリットはあります。
後で、リフォームと建て替えそれぞれのメリット・デメリットを紹介していくのでぜひチェックしてくださいね。

1-3.目的によって選択できる

「リフォーム」と「建て替え」の違いについて把握できましたか? どちらか迷っているのであれば、まずは自分がなぜリフォーム・建て替えをしたいのか、改めて考えてみましょう。そうすれば自然と目的にあったやり方がわかるはずです。
どちらが良いのか、目的によって選択することができます。
どのような目的で家を改築したいのか、家族で相談してみるのも良いかもしれませんね。
頭の整理ができるように、紙に書いていきましょう。そこで優先順位をつけていけば工事がスムーズに進められると思います。

2.リフォーム・建て替えそれぞれのメリット・デメリット

2-1.リフォームのメリット・デメリット

【メリット】

  • リフォームにかかる費用が安い
  • 工事期間が短い
  • 家に住んだままリフォームが進められる
  • 改善したいところだけリフォームできる

【デメリット】

  • 間取り変更に制限がある
  • 老朽化が激しい場合はお金が余計にかかることも

リフォームのメリット・デメリットについて簡単に挙げてみました。
大きなメリットとしては、まず、「費用面が安い」ということです。費用が安いと気軽にリフォームをすることができ、自分が不満に思っている部分だけを改善することができるでしょう。
また、工事期間が短いこともありがたいですね。
しかし、リフォームにはできる範囲や工事が限られているデメリットもあります。
ここを改善したいのにリフォームでは制限があったり、老朽化が激しいとその分費用も上乗せされる可能性があることを知っておいてください。

2-2.建て替えのメリット・デメリット

【メリット】

  • 自由度が高い
  • 徹底的に改善できる

【デメリット】

  • 金額が高くなる
  • 家が小さくなることがある
  • 建て替えができない場合もある

建て替えのメリット・デメリットは以上のようになっています。
建て替えの大きなメリットは、「改築・修築できる自由度が高い」こと。
家のつくりをすべて変えることができるため、徹底的に理想の家に作り変えることができます。
しかし、古い家を壊し、新しい家にするので時間も費用もかかってしまうでしょう。
また、建築基準法・法令が改正されたことで、面積の制限を受けたり、建て替え自体が不可能になってしまうケースもあります。

2-3.それぞれの最適なケース

リフォーム・建て替えのメリットやデメリットについて分かったけれど、なかなか決められないときは自分の状況によって1番最適な方法を選択してください。
例えば、間取りを完全に変えたい、邪魔な柱を取り除きたい場合は「建て替え」がオススメ。
また、キッチンやトイレ・お風呂場だけ、階段をスロープにしたいといったケースは「リフォーム」で大丈夫でしょう。
詳しいことは、信頼できる業者に相談していくと良いです。

3.業者に依頼する際の注意点

リフォームや建て替えをおこなうとき、業者に依頼することになりますが、業者選びはもっとも大切なポイントとなってくるので注意してくださいね。
最近では、悪質な業者も増えており、消費者センターに何件ものトラブル・相談が持ちかけられているのです。
せっかく、新しい家にチェンジできるのに出来が悪いと無駄遣いしたのと同じこと。本当にショックですよね。
よって、安心して業者選びができるようにいくつか注意点を挙げていきたいと思います。

  • 見積もりをしっかり立てない
  • 細かいところまで説明しない
  • 計画スケジュールがあまい
  • トラブルや費用が重なった場合の説明がない
  • 周囲への配慮がない

大きなポイントとしては以上の5点が挙げられます。
もし、これらのいずれか当てはまる業者であれば100%安心できるとは言えません。
インターネットが普及されているので一度、その業者を検索して口コミ・評判をチェックしてみると良いでしょう。何かしら悪い評判があれば口コミがあるはずです。
たとえ友人や親戚から紹介された業者だとしても一度確かめてみてください。
リフォーム・建て替えで失敗しないためにも本当に自分が安心できる業者に依頼しましょう。

4.まとめ

リフォーム・建て替えの違いやメリット・デメリットについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今までまったく分からなかった人でも少しの知識が身につけられたのなら嬉しいです。
悪い業者になぜ引っかかってしまうのか? それは、依頼者の知識不足だから。
リフォーム・建て替えの違いについてしっかり把握しておけば後悔のない家になりますし、満足できるでしょう。
また、業者選びの注意点を身につけておけば悪徳業者にだまされるリスクは最小限に抑えられます。
しっかり知識を身につけることで安心して工事が進められるはずです。

  • 自分の目的にあった方法を選ぶ
  • リフォームは土台・柱と基礎となる部分を残すこと
  • 建て替えは基礎となる部分も手につけること
  • メリット・デメリットをきちんと把握することが大切
  • 業者選びは慎重に
  • 少しでも疑いをもつ業者はNG

いろいろ注意することはありますが、以上の6点についてはとくに要注意。
リフォーム・建て替えを行う前にしっかり知識を身につけ、安心できる業者に依頼しましょう。

え?リフォームでここまで出来るの!?