クロスの交換で押さえておきたいポイント〜クロス交換のステップや注意点〜

どのようなタイミングでクロスを交換すればいいのか、事前に押さえておくべきポイントはあるのかなど、クロスの交換で頭を抱えている方は多いでしょう。クロスは10年前後で機能が衰えるといわれているため、定期的に交換する必要があります。クロスの交換は、比較的安価でできるので部屋の模様替えと一緒に行うのがおすすめです。本記事では、クロスの交換で押さえておきたいポイントや注意点などを解説します。

  1. なぜクロスの交換が必要なのか?
  2. クロスの交換タイミングと劣化サイン
  3. クロス選びで押さえておきたいポイント
  4. クロス交換のステップと工程
  5. クロス交換の事例を紹介
  6. クロス交換に関してよくある質問

この記事を読むことで、クロス交換の重要性や交換のタイミングなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.なぜクロスの交換が必要なのか?

まずは、クロス交換の重要性をチェックしましょう。

1-1.下地へのダメージが軽減できる

クロスを交換することで、クロスの内部=下地へのダメージが軽減できます。クロスは一度張ると、永久的に美観や機能が持続するわけではありません。経年劣化によってクロスの耐久性が低下し、内部の下地が傷ついてしまう恐れがあります。下地が傷むと建物自体の耐久性にも悪影響を及ぼすため、下地を守るためにもクロスの交換が必要です。

1-2.クロスの機能が改善する

前述したように、クロスが経年劣化すると機能も落ちてしまいます。クロスが持っている機能を改善させるためにも、クロスの定期的な交換が必要です。クロスを新しいものに張り替えるだけで、防水機能や消臭機能が回復します。最近では、さまざまな効果が期待できる多機能クロスも登場しているため、ぜひチェックしてみてください。

1-3.部屋全体が明るく清潔になる

汚れたクロスのまま生活をしていると、不衛生で体や精神にも悪影響を及ぼす恐れがあります。健康的な生活を守るためにも、クロスの交換は必要です。新しいクロスにするだけで部屋全体が明るくなるほか、清潔な印象になります。また、大がかりなリフォームをせずに、簡単に模様替えができるのもクロス交換のメリットです。カジュアル、北欧風、カントリー風など、さまざまなクロスがあるので自分好みの環境を作ってみてください。

2.クロスの交換タイミングと劣化サイン

ここでは、クロスの交換タイミングと劣化サインを解説します。

2-1.交換目安は10年前後

クロスの交換タイミングは、10年前後が目安です。前述したように、クロスの機能は約10年で消えてしまうので、効果を持続させるためにも前回の交換から10年が経過している場合は、早めのクロス交換をおすすめします。ただし、クロスを交換してから数年で劣化症状が現れるケースもあるので注意が必要です。定期的にクロスの状態をチェックしたほうがいいでしょう。

2-2.クロスを交換すべき劣化サイン

前回の交換から10年以内であったとしても、以下のような劣化サインを見つけた際は早めに交換してください。

  • クロスの剝がれ・破れ
  • 黄ばみなどの汚れ
  • カビの発生
  • 毛羽立ち・ささくれ
  • ひどい日焼け
  • たばこなどの嫌なニオイが取れない

上記の劣化サインに加え、クロスの消臭機能や防水機能が衰えてきたと感じるならば、クロスを交換するタイミングです。新築でも建材の状態が落ち着かないことがあるため、1~2年でクロスが剝がれやすくなる可能性があります。

2-3.ライフスタイルの変化

「気分転換に模様替えしたい」「家具を新調したい」「子ども部屋を自分の部屋にしたい」など、ライフスタイルの変化に合わせてクロスを交換するのもタイミングの1つです。クロスは簡単に張り替えることができるため、環境を変えたいと新しいクロスに交換するケースも増えています。部屋の使用用途に合わせて、クロスを交換するのもおすすめです。

3.クロス選びで押さえておきたいポイント

ここでは、クロスの選び方で押さえておきたいポイントを解説します。

3-1.まずはクロスの主な種類をチェック!

まずは、住宅でよく使用されるクロスの特徴をチェックしておきましょう。

  • 紙:ケナフや和紙など、上品でやさしい質感が特徴的。通気性と吸音性に優れている
  • ビニール:一般的によく使われる素材で、耐久性がある。柄と色のバリエーションが豊富
  • 織物:レーヨン・麻・絹などから作られており、重厚感と高級感がある
  • 珪藻土(けいそうど):珪藻土と紙を混ぜたクロスで、吸湿性と消臭効果が期待できる
  • 無機質:ガラス繊維や金属などが原料で防火性が高い
  • 木質系:コルクや天然木を薄く削ったものを原料とし、柔らかく肌触りがいい
  • 吸放湿性:吸水性ポリマーが配合されている。カビの発生や結露の防止が可能

3-2.どの部屋に使用するか

クロスを選ぶ際は、どの部屋に使用するか明確にすることが大切です。たとえば、トイレのクロスを交換する場合、消臭効果や汚れにくいタイプの素材にしたほうがいいでしょう。紙製は耐水性が劣るので、トイレや洗面所には向いていません。また、織物は表面がデコボコになっているため、ホコリが付着しやすく、こまめに掃除する必要があります。そのため、部屋全体に使用するよりも、アクセントとして使用したほうがいいでしょう。このように、どの部屋に使用するのか、クロスの特徴を生かしながら選ぶのがポイントです。

3-3.どのような部屋にしたいか

どの部屋のクロスを交換するかだけでなく、どのような部屋にしたいのかイメージすることも大切なポイントです。特に、模様替えをしたい、部屋の雰囲気を変えたいと思っている場合は、具体的にイメージしてみましょう。自分のライフスタイルと合わせて、好みのテイストを考えてみてください。主な部屋のイメージとしては、ナチュラル・北欧スタイル・シック・和風・モダン・カジュアル・エレガントなどがあります。好みのテイストやイメージが固まれば、そのイメージに合ったクロスが選択できるでしょう。

3-4.クロスの機能性にも注目

新しいクロスを選ぶ際は、機能にも注目してください。クロスの主な機能としては、抗菌・防臭・抗アレルギー・耐火・耐水・キズと汚れ防止などがあります。キッチンやトイレには消臭・抗菌効果のあるクロスを、ペットがいる家庭は汚れやキズに強いクロスを選ぶといいでしょう。部屋の用途や生活環境を踏まえた上で、クロスの機能を選ぶのがポイントです。

4.クロス交換のステップと工程

ここでは、クロス交換のステップと工程を解説します。

4-1.リフォーム業者に依頼する

一般的に、クロスを交換する際はリフォーム業者へ依頼することになります。クロス交換の実績があるリフォーム業者ほど、要望や部屋の環境などに合わせて最適なクロスを提案してくれるでしょう。どのクロスがいいか自分で選べない方は、リフォーム業者への相談がおすすめです。ただし、リフォーム業者の中には不正を働く悪徳業者が存在しているので、慎重に選ぶ必要があります。

4-2.クロス交換作業の大まかな流れ

では、どのような流れでクロス交換を行うことができるのでしょうか。大まかな流れについては、下記を参考にしてください。

  1. 簡易養生を行う
  2. 細かいカッターで切り込みを入れながら、既設のクロスを剝がす
  3. 下地がへこんでいる場合は、パテとヘラを使い平滑に仕上げる
  4. 乾燥させた後、新しいクロスを張り付ける

下地が荒れている場合、下地補修が必要になるので工事費用が高額になります。下地の状況によっては、クロスを厚めのものにしたほうがいいケースもあるでしょう。詳細は、リフォーム業者と相談しながら決めることが大切です。

4-3.クロス交換費用は1㎡あたり約800円~

クロスの交換費用は、下地の状況やクロスの種類などで異なります。よく使用されているクロスを用いる場合、1㎡あたり800~1,100円程度が目安です。珍しい機能が備わっていたり、貴重な素材でできていたりするクロスはハイグレード品になるため、1㎡あたり950~1,500円程度が目安となります。

5.クロス交換の事例を紹介

ここでは、クロス交換の事例をいくつか紹介します。

5-1.自然素材を用いたクロス交換

子どもにとって過ごしやすい環境にしたいなど、自然素材を用いたクロスへの交換が最近は増えてきています。自然素材のクロスは調湿効果や防カビ効果が期待でき、体にいい影響を与えてくれるでしょう。リフォーム業者の中には、自然素材に長(た)けているところもあるのでぜひチェックしてみてください。

5-2.お手入れしやすい水回り

トイレや洗面所は汚れやすく、水気によるクロスのカビが気になる場所でもあります。こまめなお手入れが必要になるからこそ、少しでも楽にするために、汚れにくいクロスへの交換がおすすめです。実際に、水回りのリフォームと併せて、クロスを汚れにくいタイプに交換することはよくあります。お手入れしやすい環境にすることで、清潔な空間が保ちやすくなるでしょう。また、水回りをまとめてリフォームしたほうが、別々にリフォームするよりも費用がお得になるケースもあります。

5-3.クロスの交換なら藤ノ家へ

どのリフォーム業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひ藤ノ家へご依頼ください。静岡市を中心に部分リフォームからトータルリフォームまで受け付けている藤ノ家は、お客様の要望をおうかがいし、ベストプランを提案しています。地元密着型で、一般的なリフォーム業者とは異なり、中間業者を入れずに直接施工で対応しているため、諸経費や人件費などはかかりません。他社より2~3割安い低コストリフォームが可能です。自然素材のエコリフォームにも力を入れているので、ぜひ一度お問い合わせください。

6.クロス交換に関してよくある質問

クロス交換に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.クロス選びで注意すべきポイントは?
A.「イメージと違った」というトラブルがよく起きているので注意が必要です。クロスのサンプルは非常に小さめのサイズとなっているため、実際に導入してみると面積効果で暗く見えることがあります。面積効果とは、同じ色でも面積が広くなるほど彩度が上がり、明度が暗くなる現象です。クロスの色を選ぶ際は、サンプルだけで決めないようにしてください。

Q.クロスの交換費用を抑えるコツは?
A.ハイグレードクラスや柄のクロスは避けることです。柄などが入っているクロスは、無地よりも高額になる傾向があります。継ぎ目で柄を合わせることになるため、手間と時間がかかるからです。そのほか、クロスを交換する部屋の家具を自分で移動させたり、剝がした古いクロスを自分で廃棄したりするのも費用節約のポイントとなります。

Q.クロス交換は自分でもできるのか?
A.簡単な作業なら、自分でもクロス交換はできます。たとえば、汚れている箇所だけを交換するケースです。交換範囲が広くなるほど手間と時間がかかるため、リフォーム業者に依頼したほうがいいでしょう。また、築年数が経過している戸建て住宅などは、下地が傷んでいる可能性があります。下地処理はリフォーム業者に任せたほうが安心です。無理に自分でやろうとすると、さらに下地を傷めてしまう恐れがあるので注意してください。

Q.リフォーム業者選びのポイントは?
A.リフォーム業者選びで押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

  • クロスの交換実績があるか
  • 施工事例がホームページ等に掲載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 幅広いリフォームに対応しているか
  • 口コミや評判がいいか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか

Q.リフォーム業者へ依頼する前の注意点は?
A.見積書の内容を細部まで確認することです。見積書には、どのような作業や素材にいくらかかるのか、詳しく記載されています。優良業者は見積書の内容が明確になっていますが、不正を働く悪徳業者は「工事一式」と料金を不明確にして、工事後に追加費用を請求してくるため、慎重にリフォーム業者を選びましょう。

まとめ

クロスは経年劣化によって効果や耐久性が落ちていきます。10年も経過するとクロスの効果がなくなるので、交換がおすすめです。クロスを交換する際は、どのような部屋にしたいか、どの部屋に使用するのか考えながらクロスの種類を選んでください。クロスの種類を自分で選べない場合は、リフォーム業者に相談するといいでしょう。なお、藤ノ家では自然素材にもこだわっているので、ぜひ一度ご相談ください。

え?リフォームでここまで出来るの!?