外壁塗装のベストなタイミングは? 適した季節や業者の選び方も紹介

「外壁塗装のタイミングはどうやって見極めればよいのか?」「どの時期に依頼すればよいのか分からない」とお悩みではありませんか? 外壁塗装は建物にとって重要な役割を果たしているため、適切なタイミングで塗り替えを依頼する必要があります。

この記事では、外壁塗装のタイミングを決めるポイントや塗装に適した時期・施工業者の選び方などを詳しくご紹介しましょう。

  1. 外壁塗装のタイミングを見極める目安は?
  2. 外壁塗装に適した時期を紹介
  3. 外壁塗装の耐用年数を延ばす方法
  4. 外壁塗装の施工業者を選ぶポイント
  5. 外壁塗装に関するよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装に適した季節や、耐用年数を過ぎた場合の影響などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装のタイミングを見極める目安は?

まずは、外壁塗装のタイミングを決める際、目安にすべきポイントをご紹介しましょう。

1-1.塗料の耐用年数

塗り替えのタイミングを決める目安の一つに、使用している塗料の耐用年数があります。外壁塗装に使用される塗料はいくつか種類があり、それぞれ耐用年数が決まっているのです。耐用年数を過ぎた塗料は本来の役割を果たすことができなくなるため、塗り替えを検討しなければなりません。主な外壁塗料の耐用年数は以下のとおりです。

  • ウレタン系塗料:6~10年
  • シリコン系塗料:8~15年
  • ラジカル系塗料:8~15年
  • フッ素系塗料:15~20年

1-2.塗り替えが必要な劣化症状

塗料の耐用年数とは別に、建物を保護する力が低下していることが分かる劣化症状が現れたときにも、塗装を検討すべきです。特に、幅0.3mm以上のひび割れや塗膜の剝がれ・著しい色あせなどの症状があるときは、外壁塗装の保護機能が低下しています。早めに塗装することを検討したほうがよいでしょう。また、チョーキング現象については、手で触ってうっすらと白い粉がつく程度であれば、2~3年以内に塗装すれば問題ありません。しかし、はっきりと付着する場合は早急に塗装すべきです。

1-3.ライフスタイルを考慮して塗装時期を検討

外壁塗装には高額な費用がかかるため、早急に塗装しなければならない症状がある場合でない限り、ライフスタイルに合わせて時期を決めても問題ありません。たとえば、出産や子どもの進学など、何かと出費がかさむ時期に塗装工事をするのは大変なことでしょう。そういうときは、塗装を1~2年遅らせるなどして、無理のない計画を立てることをおすすめします。

2.外壁塗装に適した時期を紹介

外壁塗装工事は基本的に一年中おこなうことができますが、塗装に適した時期とそうでない時期があるので知っておいたほうがよいでしょう。

2-1.春と秋がおすすめ

春と秋は外壁塗装に適した季節といわれており、依頼件数も多くなっています。その理由は、気温が高すぎず低すぎず、空気が乾燥しているため、塗料が乾きやすいためです。また、職人にとっても作業しやすい気候といえるでしょう。作業がスムーズに進みやすいため、工期が長引くこともほとんどありません。ただし、春の梅雨時期と秋の台風シーズンは避けたほうがよいでしょう。雨が降っていたり湿度が高すぎたりすると作業が中断されてしまうため、工期が遅れてしまう可能性が高いです。

2-2.夏と冬がおすすめできない理由は?

外壁塗装に適しているのは、気温15~30℃、湿度40~80℃の環境です。気温が5℃以下になると塗装ができなくなるため、冬場の工事はおすすめできません。また、冬は日照時間が短いので1日に作業できる時間が短くなってしまうことも関係しています。一方、夏は塗装工事期間中に窓を開けられなくなるため、住んでいる人にとってつらい時期になってしまうでしょう。職人の熱中症を防ぐために作業が中断されることもあります。そういった理由から、外壁塗装には向いていない季節といえるでしょう。

3.外壁塗装の耐用年数を延ばす方法

外壁塗装を依頼するにあたって、次の塗り替えまでの期間をできるだけ長くするための方法を考えておきましょう。

3-1.耐用年数の長い塗料を選ぶ

塗装の間隔をできるだけ長くしたいなら、使用する塗料をこだわって選ぶことが大切です。もちろん、耐用年数が長い塗料ほど価格は高額ですが、長い目で見るとそのほうがお得になります。最もコストパフォーマンスがよいといわれているシリコン系塗料か、さらにグレードの高い塗料を選ぶのがおすすめです。

3-2.丁寧に作業してくれる業者を選ぶ

外壁塗装の際には、塗料を下塗り・中塗り・上塗りの3回塗る必要があります。そうすることで塗料の密着度が高まり、剝がれにくいように仕上げることができるのです。悪徳業者の中には、塗料を2回しか塗らなかったり、規定より薄めて使ったりするような手抜き工事をするところも存在しています。そのような業者に依頼すると次の塗装までの期間を短くしてしまうことになるので注意してください。

3-3.外壁の状況をこまめにチェックする

塗装後は、なるべくこまめに外壁の状況をチェックしましょう。少しでも気になる箇所があれば、程度の軽いうちに部分補修をしておくことで大がかりな工事を防げるはずです。「直すには塗装しなければならない」ということになる前に対処できるよう、定期的な点検を忘れないようにしましょう。

4.外壁塗装の施工業者を選ぶポイント

優良な外壁塗装の施工業者を選ぶためのポイントをご紹介します。

4-1.豊富な実績があるか

できるだけ施工実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。ホームページの内容をしっかり確認し、創業年数や過去の施工例などを細かくチェックすることをおすすめします。実績が豊富な業者であれば、外壁塗装に関する詳しい知識や高い技術を持っていると判断できるはずです。実際にその業者を利用したことがある人の口コミもチェックしておくとよいでしょう。

4-2.見積書に詳細が記載されているか

見積書の内容は業者の質を確認する上で重要なポイントになります。塗料の詳しい情報や金額・何にいくらかかったのかなど、詳細が記載されているか必ず確認してください。「塗装一式」などとまとめられていて、詳細がない見積書を提出してくるような業者は要注意です。

4-3.アフターフォローは充実しているか

工事後すぐに塗料が剝がれてきたりひび割れが発生したりするようなトラブルが発生することもあります。万が一そのような事態が起きた場合、どのように対応してくれるのかもチェックしておきましょう。工事保証の内容は業者によって異なるため、複数業者のアフターフォロー内容を比較してみるのもおすすめです。

5.外壁塗装に関するよくある質問

「外壁塗装について詳しく知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.外壁にコケやカビが生えてくるのも塗装の劣化が原因なのでしょうか?
A.はい。汚れが付着しやすくなったということなので、塗装の防水性や耐久性が低下していると判断できます。

Q.外壁だけでなく屋根の色あせも気になるのですが、まとめて塗装を依頼したほうがよいですか?
A.複数箇所の塗装を依頼することで足場代などの諸経費が1回分だけで済みます。まとめて依頼したほうがお得でしょう。

Q.外壁塗装が安くなる時期はいつですか?
A.冬場や梅雨時期など、外壁塗装の需要が少なくなる時期は値引き交渉に応じてもらいやすいという特徴があります。

Q.外壁塗装工事は何日くらいかかるのでしょうか?
A.季節にもよりますが、30坪の一軒家で7~12日程度といわれています。

Q.悪質な外壁塗装業者に多い手口を教えてください。
A.突然訪問してきて不安をあおり、外壁塗装を強引にすすめてくるのは悪徳業者に多い手口です。

まとめ

外壁塗装のタイミングを見極めるポイントや耐用年数を延ばす方法などを詳しくご紹介しました。外壁塗装が劣化すると建物を保護する力が弱くなってしまうため、適切なタイミングを見極めて塗装を依頼することが大切です。ぜひこの記事を参考に、失敗のない外壁塗装をしてください。

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