家のメンテナンス時期はいつが最適? メンテナンス方法や依頼する際の注意点

「家のメンテナンスはどういうタイミングで行えばいいのか」「メンテナンス時期はいつが最適か?」など、家のメンテナンス時期で悩んでいる方は多いでしょう。安心・安全・快適な住まいをつくるためには、家のメンテナンスが必要不可欠です。けれども、どういうタイミングで行えばいいのでしょうか。

本記事では、家のメンテナンスが必要な理由や最適な時期について解説します。

  1. 家のメンテナンスが必要な理由は?
  2. 家のメンテナンス時期は?
  3. 家のメンテナンス方法について
  4. 家のメンテナンスを業者に依頼するには?
  5. 家のメンテナンスに関してよくある質問

この記事を読むことで、家のメンテナンス方法や業者に依頼するポイントも分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.家のメンテナンスが必要な理由は?

最初に、家のメンテナンスが必要な理由をチェックしておきましょう。

1-1.快適に住み続けていくためにメンテナンスは必要不可欠

家のメンテナンスが必要な1番の理由は、何年・何十年と長く快適に住み続けるためです。家は建てたら終わりではありません。太陽から降り注ぐ紫外線や雨風によって日々ダメージを受けており、その積み重ねによって経年劣化が発生します。そのため、家を建ててからも定期的なメンテナンスが必要です。日々の生活を送る場所だからこそ、しっかりとメンテナンスを行い、安全安心な住まいを維持しなければなりません。

1-2.資産価値を守るため

資産価値を守り、維持できるのも家のメンテナンスが必要な理由の1つです。前述したように、家の寿命はメンテナンスにかかっています。つまり、しっかりとメンテナンスを行っていない家は早くに寿命が訪れてしまい、資産価値を失ってしまうというわけです。家は決して安く購入できるものではありませんし、家の価値は建築年数とコンディションによって左右されます。しっかりとメンテナンスを行うことで良好なコンディションを保持でき、資産価値も維持できるのです。逆に、建築年数も古く、メンテナンスが行われていない家は資産価値が下落してしまいます。

2.家のメンテナンス時期は?

ここでは、家のメンテナンス時期について解説します。

2-1.家のメンテナンスは築10年から

家のメンテナンス時期は、築10年からといわれています。家を建ててから10年が経過すると、最初のメンテナンスが必要になるでしょう。外壁や屋根塗装は10年前後が耐用年数となっているため、すでにダメージが蓄積している状態です。目立つ劣化ではないにせよ、目に見えない部分が傷んでいる可能性がありますし、放置することでますます状態が悪化してしまいます。また、新築10年で壁紙・床材に変色が起こり始めるため、その時期を目安に最初のメンテナンスを行ってください。

2-2.築20年程度は生活設備が劣化する

家を建ててから20年が経過すると、今度は生活を維持するための設備が劣化します。たとえば、給湯設備・水道管・空調などです。築10年のときは外壁や内装が劣化しやすくなりますが、築20年は生活設備が劣化するので10年サイクルの外壁塗装と併せて設備のメンテナンスも行う必要があります。設備の機能性を細かくチェックし、修繕と交換どちらが必要なのか見極めましょう。また、同じ家に今後も住み続けられるのか、判断するベストな時期でもあります。

2-3.築30年程度はリフォーム・建て替えのタイミング

定期的なメンテナンスを行えば、築30年を迎えた段階でも大きな不便を感じることはありません。10年ごとに行う外壁・屋根塗装といったメンテナンスを施すことで、今後も快適に生活できるでしょう。ただし、まったくメンテナンスを行っていなかった場合、築30年が経過すると外壁や屋根はもちろんのこと、設備などあらゆる箇所で不具合が生じます。最悪な場合、住めない状態になっているケースもあるでしょう。その際は、建て替えかリフォームを検討すべきです。30年が経過した家は長寿命化を考えなければならないため、劣化している箇所を根本的に見直す必要があります。

2-4.外壁・屋根塗装の劣化症状をチェック!

外壁と屋根塗装は家の中でも劣化スピードが早い箇所ですので、10年ごとにメンテナンスを行う必要があります。けれども、劣化症状を見つけた際は早めにメンテナンスを施さなければなりません。主な外壁・屋根塗装の劣化症状は、下記を参考にしてください。

  • 外壁塗装の色あせ・変色
  • 棟板金の浮き・釘抜け
  • ひび割れ(クラック)
  • コケ・藻(も)・カビの発生
  • チョーキング現象(外壁に触ると白い粉がつく現象)

時間があるときにも外壁や屋根の状態をチェックしておくと異変に気づきやすくなりますよ。

3.家のメンテナンス方法について

ここでは、家のメンテナンス方法を解説します。

3-1.外壁・屋根のメンテナンスは塗装が基本

外壁・屋根のメンテナンスは塗装が基本となります。現時点は大丈夫でも、劣化してしまうと雨漏りが発生しやすくなるため、メンテナンスで先手を打つことが大切です。外壁の表面だけ劣化しているのであれば再塗装で済みますが、下地が劣化している場合は下地補修が必要となります。ここで、しっかりと下地補修を施しておかなければ、再塗装をしてもすぐ劣化する恐れがあるので下地補修はとても大事です。業者に外壁の状態を調べてもらいながら、最適な方法でメンテナンスを行いましょう。特に、屋根は雨漏りを防ぐためにも防水工事が必要となります。

3-2.基礎と構造体のメンテナンスも

家の根幹をなす基礎や構造体もメンテナンスが必要です。できれば、5~10年ごとにチェックしメンテナンスを行ってください。メンテナンスの方法としては、塗装によるコーティングや浸水被害の予防などです。また、戸建て住宅で多いシロアリ被害の対策もしっかりと施しておかなければなりません。特に、木造の家は古くなった箇所にシロアリが発生する傾向があります。すでに被害を受けている場合はきちんと駆除してから対策しましょう。

3-3.バルコニー・窓・ドアなどのメンテナンス方法

家のメンテナンスで見落としがちなのが、バルコニーやベランダです。洗濯物を干したり、リラックスしたりする場所として使うことが多いでしょう。実は、バルコニーとベランダは雨漏りが発生しやすい箇所ですので、防水工事や劣化箇所の修繕などメンテナンスをしっかりと施す必要があります。また、ドア・シャッター・窓・サッシといった箇所もメンテナンスをしておきましょう。劣化しているところを修繕し、劣化がひどい場合は新品への交換をおすすめします。

3-4.内装と設備のメンテナンス方法

壁や床は総張り替えか、劣化している箇所ごとに修繕することになります。建材によってメンテナンス費用が異なるため、見積書もしっかりとチェックしておかなければなりません。また、水道管設備や水まわりも入念にチェックしましょう。水道管設備のメンテナンスは、必要なときに高圧洗浄などを行います。キッチンやトイレ・洗面所・風呂場といった水まわりはそれぞれの設備に不具合が生じていないか、耐用年数を踏まえながら確認してください。

4.家のメンテナンスを業者に依頼するには?

ここでは、家のメンテナンスを業者に依頼する方法とポイントを解説します。

4-1.実績のあるリフォーム業者に依頼する

家のメンテナンスは自分でできることと専門業者だけ行えることがあります。より耐久性のある安全な家のつくりにしたいのであれば、定期的な家のメンテナンスは実績のあるリフォーム業者に依頼しましょう。さまざまなリフォームを施してきた専門業者であれば、劣化箇所を見逃すことなく、しっかりと調べてから最適な方法で修繕を行います。つまり、劣化しやすい箇所に先手を打てるというわけです。さまざまなリフォーム業者が存在していますが、なるべく実績のあるところを選んでください。

4-2.メンテナンスの費用は約5万〜300万円

正直なところ、家のメンテナンス費用は状態や建材などによって異なるため、約5万〜300万円とピンからキリまであります。主なメンテナンスの費用相場を下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

  • 外壁・屋根塗装:約60万~80万円
  • シーリングの打ち替え:約5万~20万円
  • 内装のクロス張り替え:約1万円~/㎡
  • キッチン本体交換:約100万~300万円
  • トイレ便器交換:約20万~40万円
  • 給排水器具交換:約5万~15万円
  • 給湯器交換:約30万~70万円

4-3.業者選びのポイントをチェック!

どのリフォーム業者に依頼すればいいのか分からず悩んでいる方は、下記の項目に注目してください。

  • リフォームやメンテナンスの実績があるか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 施工事例がホームページに掲載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • どのような質問でも親身になって聞いてくれるか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

上記のポイントを踏まえ、複数の業者を比較してみましょう。比較することで悪徳業者が見極めやすくなりますし、安心して依頼できるリフォーム業者を選ぶことができます。なお、静岡市を中心にリフォーム業を行っている藤ノ家では無料相談を受け付けているので、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

5.家のメンテナンスに関してよくある質問

家のメンテナンスに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.木造の家はいつから劣化が始まるのか?
A.木造の家も築10年を目安に劣化が始まります。ただ、外壁や屋根塗装だけでなく、ドアの建てつけが悪くなったり、水栓が劣化し始めたりと家の内部にも不具合が生じやすくなるでしょう。小さな変化でも見逃してしまうと、いつの間にか劣化が進んでしまうので早めの修繕が大切です。

Q.シロアリの対策方法は?
A.代表的なシロアリの対策方法として、土壌処理・ベイト工法・木材の処理があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 土壌処理:シロアリの侵入経路となる地面に薬剤を散布する
  • ベイト工法:床下の基礎部分や庭などにシロアリが好む駆除剤入りのエサをまき、巣に帰らせてシロアリの繁殖を防ぐ
  • 木材の処理:木材の表面に薬剤を塗る。ただし、基礎から加工を施す必要があるため、メンテナンスには不向き

Q.家のメンテナンスで最も重要なのは?
A.外壁と屋根の塗装です。何年、何十年と快適な家に住み続けるためには、外壁と屋根のメンテナンスは必要不可欠だといわれています。外壁と屋根は、雨風や台風などの大きな天災から住人を守ってくれる重要な箇所だからです。また、紫外線や雨風などで毎日ダメージを蓄積し続けているため、内側から劣化しやすい箇所でもあります。だからこそ、定期的に外壁と屋根のメンテナンスを行い、家全体の耐久性を維持することが大切です。

Q.家のメンテナンスにおける注意点は?
A.家のメンテナンスを怠ってしまうと、売却したいときに希望額で売れなくなってしまう可能性があります。売却するときの障害になってしまうため、注意しておきましょう。たとえ、今売却するつもりはなくとも、将来はどうなるか分かりません。売却するときのことを踏まえた上で、きちんと家のメンテナンスを行う必要があります。

Q.家のメンテナンス費用を抑えるコツは?
A.最適な時期にメンテナンスを行うことです。メンテナンス時期を先延ばしにしてしまうと、一気に費用がかかってしまいます。たとえば、築10年の段階で外壁と屋根の再塗装をしなければならなかったのに放置してしまい、さらに状態が悪化しては費用が割高になったケースです。最適な時期にメンテナンスをしておけば、必要最低限の費用だけで抑えることができました。メンテナンス費用を最小限に抑えたい方は、最適な時期にしっかりとメンテナンスを行いましょう。

まとめ

家のメンテナンスは築10年が目安だといわれています。10年ごとに外壁と屋根塗装を行い、築20年程度で生活設備のメンテナンスや交換、築30年程度でリフォームまたは建て替えを行うのがベストです。ただ、目安の年数よりも早くに劣化症状が現れる可能性もあります。できれば、日ごろから外壁や屋根の状態・設備などをチェックし、すぐ対応できるようにしておきましょう。定期的なメンテナンスが安心・安全・快適な住まいづくりにつながりますよ。

え?リフォームでここまで出来るの!?