花粉症対策のためのリフォームとは? 事例や具体的な方法を解説

くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみなど、日常生活に支障をきたす花粉症でお悩みの方は多いでしょう。

花粉症対策としてさまざまな方法を試された方も多いと思いますが、リフォームで室内環境を整えることも大切です。では、花粉対策のためのリフォームとは、一体どのような方法になるのでしょうか。

本記事では、リフォームの事例や花粉予防などについても詳しく説明します。

  1. 花粉症対策のためのリフォーム
  2. 実際の花粉症リフォーム事例
  3. 花粉症の予防について
  4. 花粉症対策に関してよくある質問

この記事を読むことで、花粉症対策のためのリフォームやポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.花粉症対策のためのリフォーム

最初に、花粉症対策のためのリフォームをチェックしておきましょう。

1-1.室内干しスペースを作る

花粉症対策のためのリフォームとして、室内干しのスペースを設置する方法があります。花粉が飛んでいる時期は、気軽に外で洗濯物を干すことはできません。室内干しのスペースがあれば、花粉の時期でも季節を問わずに洗濯物を干すことができます。室内干しユニットや折りたたみ式のスタンドを設置する方法もありますが、そのスペースがない場合はリフォームがおすすめです。サンルームなどの専用スペースを作ることで、洗濯物が干せるだけでなく、明るく開放的な空間で快適な生活が送れるでしょう。

1-2.換気扇・エアコンの設置

室内に飛んでいる花粉を除去するには、エアコンや換気扇を上手に活用することがポイントです。空気が効率よく循環できるように、エアコンや換気扇を設置することで花粉に悩まされない生活が過ごせるでしょう。たとえば、エアコンが風のとおりが悪い場所に設置されている場合、空気が循環しやすい場所に設置し直したり、新しいエアコンを設置したりするなどの方法があります。また、排気用の換気扇だけでなく、給気用の換気扇も設置することで効率よく換気が行えるでしょう。

1-3.床材を変更する

床材を変更するのも、花粉対策のためのリフォームです。花粉は空気中に舞っているものだけでなく、床に落ちているものもあります。特に、フローリングの表面に傷がついていると、そこに花粉がたまりやすくなるので注意が必要です。汚れがつきにくく、掃除やメンテナンスがしやすいクッションフロアにするなど床材を変更することで花粉対策になります。クッションフロアやフローリングの床材には、アレルギー物質の働きを抑えられる種類もあるのでチェックしてください。

1-4.玄関に収納スペースを作る

花粉対策として、玄関にコート類を収納するためのスペースを作るリフォームもあります。コートや上着にはたくさんの花粉が付着しているので、そのまま室内に花粉を持ち込まないようにすることが大切です。衣類を収納するスペースがない場合は、リフォームで新しく設けるのも選択肢の1つでしょう。なお、コートをしまえる程度のスペースであれば、約10万~20万円の費用で作ることができます。

1-5.網戸の交換

花粉の時期でも窓を開けて換気したいときは、網戸の交換をおすすめします。「網戸の交換だけで花粉対策になるのか?」と思われがちですが、網戸を変えるだけでも室内へ侵入する花粉を未然に防ぐことができます。特に、フィルター機能がついている網戸なら、花粉やホコリをとおすことはありません。中には、紫外線もカットできる網戸が登場しているので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

2.実際の花粉症リフォーム事例

ここでは、実際の花粉症リフォーム事例をいくつか紹介します。

2-1.浴室乾燥暖房機の設置

浴室に乾燥暖房機を設置することで、花粉対策の室内干しができるだけでなく、雨の日でも洗濯物が乾きます。浴室乾燥暖房機は、気候や季節を問わずに1年中活用できるのが大きな魅力です。特に、サンルームを作るスペースがなかったり、浴室のカビに悩んだりしている方にはおすすめのリフォームといえるでしょう。実際に、浴室乾燥暖房機を設置したことで浴室のカビ対策にもなり、掃除が楽になったケースもあります。さらに、ヒートショック対策にもつながるので、高齢者がいる家庭におすすめです。なお、浴室乾燥暖房機の設置費用は約10万円~が目安になります。

2-2.室内干しユニットの設置

できるだけ費用を抑えたい方は、室内干しユニットの設置をおすすめします。室内で干す場所が足りなかったり、省スペースで洗濯物を干したかったりするときに便利でしょう。さまざまなメーカーの室内物干しユニットがある中で特におすすめしたいのは、使うときに竿(さお)を降ろし、使わないときは天井に収納するタイプの室内干しユニットです。必要がないときは収納できるのでスッキリします。背の低い方や力がない方でも簡単に竿を降ろすことができるため、高齢の方でも安心して利用できるでしょう。

2-3.室内の壁材を張り替える

室内で花粉が舞わないように、室内の壁材を張り替えたケースもあります。室内の壁材を張り替えることで、静電気の発生を抑制できるからです。静電気はホコリだけでなく、花粉やウイルスを寄せ付ける傾向があります。つまり、壁材を静電気が帯びにくい素材にすることで花粉対策になるというわけです。静電気を抑える壁材は、調湿性も優れているので乾燥を防ぐこともできます。適度な湿度を保ってくれるため、部屋干しにも最適な環境になるでしょう。

2-4.自然素材を用いたリフォーム

実は、自然素材を用いたリフォームも花粉症対策の1つです。「自然素材を使うと余計に花粉症がひどくなるのでは?」と不安になりがちですが、花粉症の症状が軽減します。たとえば、壁材として使われることが多い漆喰(しっくい)には調湿効果があるので、室内の乾燥や静電気の抑制になるのです。人工的に作られたものには化学物質が含まれているため、アレルギーを引き起こす原因になりますが、自然素材ならそのような物質が含まれていません。特に、アレルギー体質の方は、自然素材を用いたリフォームをおすすめします。

2-5.リフォーム業者選びも大切なポイント

花粉症対策に有効なリフォームの実例をいくつか紹介してきましたが、効果を実感できるかどうかはリフォーム業者選びにかかっています。リフォーム業者の中には、きちんと工事をせずに高額な費用だけを請求する悪質な業者が存在しているので注意が必要です。できるだけリフォームの実績がある業者を選ばなければなりません。なお、リフォーム業者選びで悩んでいる方は下記のポイントを参考にしてください。

  • リフォームの実績があるか
  • 施工事例がホームページ等に掲載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 口コミや評判がいいか

なお、静岡市を中心にリフォームを行っている藤ノ家では、小さなリフォームからトータルリフォームまで可能です。自然素材を使ったエコリフォームを得意としているので、花粉対策としてのリフォームを検討中の方はぜひ一度お問い合わせください。

3.花粉症の予防について

ここでは、花粉症の予防について詳しく説明します。

3-1.花粉を室内へ持ち込まない

外出から帰宅した際、衣類にはたくさんの花粉が付着しているので、きちんと落としてから室内に入ることが大切です。玄関前で衣類に付着している花粉を払い落とすときは、勢いよくはたいてはいけません。また、コートを脱いで花粉をふるい落とすのもNGです。濡(ぬ)れティッシュなどを用意し、衣類やバッグの表面をやさしくなでるようにしながら拭いてください。そうすれば、花粉を舞い上がらせずに落とすことができます。

3-2.ドアやサッシを閉める

花粉が多く飛んでいる日は、ドアやサッシをきちんと閉めることも大切なポイントです。特に、風が強いと室内に花粉が入り込みやすくなります。ドアやサッシをしっかりと閉めるのはもちろんのこと、こまめに室内を掃除してください。室内の花粉を効率よく除去する方法は、朝一番の拭き掃除です。空気の流れが収まる夜に花粉は床に落ちるので、朝一番にフロアモップなどで拭き掃除をすると空気中の花粉を最小限に抑えることができるでしょう。

3-3.空気清浄機を上手に活用する

花粉症予防として、空気清浄機を活用するのも方法の1つです。できるだけ花粉を室内へ入れたくない方は、玄関口に空気洗浄機を置くことをおすすめします。玄関口に空気清浄機を設置することで、外から入ってくる花粉を玄関で止められるでしょう。また、掃除をするときも、空気清浄機を稼働させるのがポイントです。特に、掃除機を使うときは床に積もっている花粉が空気中に舞い上がってしまいます。その花粉を除去するためにも、空気清浄機をハイパワーで稼働させてください。

3-4.身につける衣類にも注意する

衣類の素材によって、花粉が付着しやすくなる恐れがあります。特に、ウール素材は化学繊維や木綿よりも花粉が付着しやすくなるので花粉シーズンは避けたほうがいいでしょう。コートや上着など外出時に1番上に着るものは、ウール素材を避けてください。花粉症予防としては、でこぼこのないツルツルとした素材の服を選ぶのがベストです。また、室内干しをする際は、風とおしのいい場所に干すと生乾きにならずに済みます。

3-5.保湿を心がけよう

室内が乾燥していると、花粉症の症状が悪化する傾向にあります。特に、皮膚の乾燥はアレルギー症状を引き起こす原因になるので、保湿を心がけることも大切な予防法です。加湿器で室内の湿度を維持するのはもちろん、肌の保湿も心がけてください。入浴後は保湿クリームを塗るなど、皮膚をよい状態に保つことが大切です。

4.花粉症対策に関してよくある質問

花粉症対策に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.花粉症対策におけるリフォームはいくらぐらいかかるのか?
A.設備や材料、リフォームの内容などで異なりますが、目安は以下のとおりです。

  • 網戸の交換:約1万~3万円
  • 玄関収納の設置:約15万~50万円
  • 空調・換気扇の設置:約5万~50万円
  • 室内干しスペースの設置:約2万~100万円
  • 床材の変更:約5万~20万円

具体的な費用に関しては、複数のリフォーム業者に無料見積もりを依頼するといいでしょう。

Q.マンションでリフォームする際の注意点は?
A.マンションといった集合住宅の場合は、リフォーム前に契約内容を読み直す必要があります。マンションは構造の関係で、リフォームできる範囲が限られているからです。また、管理会社や管理人へ伝えずにリフォームを行うと、契約違反になる可能性があります。花粉症対策のリフォームでも、きちんと伝えてから工事を始めてください。

Q.花粉症対策におけるリフォームのポイントは?
A.換気性能と気密性が大切なポイントとなります。気密性が高いほどすき間がなくなり、花粉が家の中へ侵入しにくい状態になるのです。しかし、気密性が高い建物は空気の入れ替えが難しくなるというデメリットがあります。そのデメリットをなくすためには、換気性能が重要になるというわけです。花粉症対策でリフォームを行う際は、気密性と換気性能に注目してください。

Q.自然素材を選ぶ際に注意すべきことは?
A.自然素材でも体に合うものと合わないものがあるので、自己判断で内装材を選ばないようにすることが大切です。かかりつけの医師に相談したり、自然素材に詳しいリフォーム業者と相談しながら決めたりする必要があります。

Q.気をつけたほうがいいリフォーム業者の特徴は?
A.住宅をどのようにしたいのか、どのようなことに困り悩んでいるのかなど、詳しく話を聞こうとしないリフォーム業者には注意したほうがいいでしょう。優れているリフォーム業者は、要望にしっかりと耳を傾けます。リフォーム業者を選ぶ際は、スタッフの対応にも注目すべきです。

まとめ

いかがでしたか? 花粉症対策のためのリフォームには、玄関収納や室内干しスペースの設置・網戸の交換・床材の変更などさまざまな方法があります。住まいを快適な空間にすることで、花粉症の症状も和らぐでしょう。ただし、花粉症対策に有効なリフォームを実現させるためには、リフォーム業者選びが重要です。なるべくリフォーム実績がある業者に依頼してください。なお、静岡市を中心にリフォームを行っている藤ノ家では自然素材を用いたリフォームも受け付けています。花粉症対策のリフォームを検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。

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