西日で暑い部屋におすすめの対策7つを紹介~賃貸でも諦めないで!

「西日が原因で部屋が暑い…」そんなときに効果的な対策を知っていますか?
西に大きな窓がある部屋だと、特に夏場は大きな影響を受けることになるでしょう。
暑さはもちろんのこと、壁や家具の劣化が気になる人も多いと思います。
もちろん、断熱リフォームをすることで問題は解決するでしょう。
しかし、賃貸マンションなどではそういうわけにいきませんよね。
そこで、フィルムやシートなどを使って簡単にできる西日対策をご紹介しましょう。
賃貸住宅でも、ちょっとした工夫で西日の影響を軽減することができますよ。

  1. 西日とは?
  2. 西日による部屋の暑さ対策
  3. 賃貸でもできる西日対策

1.西日とは?

「西日は暑くてまぶしい」というイメージがあります。
そもそも、西日はなぜ暑さを感じやすいのでしょうか。
その特徴や影響についてまとめてみました。

1-1.西に傾いた太陽の日差し

「西日」とは、西に傾いた太陽の日差しを言います。
西日には、紫外線はあまり含まれていないのです。
その理由は「夕日はなぜ赤いのか?」ということを考えると分かるでしょう。
日が沈み始めると太陽の高度は低くなります。
日光は大気を斜めから入射するため、厚い大気層を通ってくることになるのです。
紫外線は透過性が高く、大気層を斜めに入っても地上に届きます。
そのため、西日に当たると表面の温度が上がるのです。
つまり、西日の当たる夕方は「暑くて日差しが強い」と感じることになるでしょう。

1-2.西日で部屋が暑くなる理由

午前中から午後にかけて、太陽で温められた家のコンクリートが熱をためこみます。
この熱は、すぐに冷めるものではないのです。
いわゆる「暑さのピーク」の時間を過ぎても暑さを保ちます。
さらに、昼間温まった地面や空気の温度が部屋の中に入ってくるでしょう。
そこへ、西日が差し込んでくればどうなるか分かると思います。
夕方にかけてしつこく西側から入り込む日差し。
部屋の中をさらに暑くすることは間違いありません。

1-3.西日による影響

西日は私たちの生活にさまざまな影響を及ぼします。
もちろん「冬場の暖房費を節約できる」「洗濯物が乾きやすい」などのメリットもあるでしょう。
しかし、夏場の西日には注意が必要です。
部屋に熱がこもると家全体が暑くなるため、過ごしにくさを感じることになるでしょう。
特に、バルコニーに面したキッチンがある場合などには、食品の衛生にも気をつけなければなりません。
また、家具や家電に直接西日が当たると、劣化が早まるというデメリットもあるでしょう。
色あせしやすくなるため、レイアウトにも注意が必要です。

西に傾いた太陽の日差しが西日なんですね。
夕方にかけてしつこく西側から入り込む日差しが部屋の中を暑くします。

2.西日による部屋の暑さ対策

では、西日によって部屋が暑くなってしまうのを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
暑さ対策としておすすめの方法をご紹介します。

2-1.エコガラスにする

エコガラスとは「住宅性能表示制度」の温熱環境性能で最高位の評価を受けるペアガラスのことです。
サッシをエコガラスにすることで、部屋に入ってくる紫外線の量を抑えることができます。
また、西日対策だけでなく、冬の寒さ対策、ガラスの結露対策、冷暖房の効率アップなどの効果があるのです。
エコガラスを使ったリフォームとしては、ガラスをエコガラスに変える方法と、現在の窓に内窓としてエコガラスを取り付けて二重窓にする方法があります。

2-2.遮熱フィルムを貼る

エコガラスにするよりもリーズナブルで簡単な方法として、遮熱フィルムを貼るものがあります。
遮熱効果を高めることができるため、西日からの強い紫外線を弱めてくれるでしょう。
遮熱フィルムを使用する最大のメリットは「管理組合の承諾なしで施工できる」という点。
室内のガラス表面に貼るため、マンションに住んでいる人も管理組合の承諾を得る必要はありません。
また、災害時などに万が一ガラスが割れても、周囲に飛び散りにくいというメリットもあるでしょう。
ただし、外気に触れている以上、ガラスそのものが暑くなりやすいため、暑さがまったくなくなるわけではありません。
真夏などは、フィルムを貼っていても窓周辺が高温になることもあるでしょう。

2-3.グリーンカーテンを取り付ける

ヘチマやゴーヤ、朝顔などのつる植物を使ってカーテンを作る方法もおすすめです。
ここ数年は、グリーンカーテンを導入している役所や学校なども増えてきています。
見た目にも涼しげな印象を与えてくれますし、実際に遮熱効果も得ることが可能です。

2-4.遮熱カーテンを取り付ける

普通のカーテンでも多少の効果を得ることはできるでしょう。
しかし、夏場の西日は強いため、遮熱カーテンの方がより効果を期待できます。
遮光カーテンは通常のものと比べ、一般的に高密度で、黒糸を織り込んでいるのが特徴です。
そのため、日差しを遮るだけでなく、断熱効果も期待できるでしょう。
また、日差し同様に紫外線もカットするため、フローリングや壁、家具の日焼けなどの対策としても有効的です。
ホームセンターなどで購入することができるため、取り付けてみてはいかがでしょうか。

エコガラスにすることで暑さ対策になるんですね。
また、遮熱フィルムを貼ったり、グリーンカーテンを取り付けるのもよいでしょう。

3.賃貸でもできる西日対策

次に、賃貸住宅でも簡単にできる西日対策をいくつかご紹介します。

3-1.すだれを取り付ける

昔から日本にある「すだれ」は、遮光効果があることで知られています。
西日が当たる窓の外側にすだれを取り付けることで、大きな効果を得ることができるでしょう。
もちろん、設置することで部屋の中が暗くなってしまうというデメリットはあります。
しかし、その「趣」を楽しむのもよいのではないでしょうか。

3-2.ベランダに鉢植えを置く

賃貸物件の場合は、グリーンカーテンを作るわけにはいきませんよね。
そこで、日差しに強い鉢植えをベランダに置いてみてはいかがでしょうか。
日差しを遮るためにおすすめなのは、ハーブや常緑多年草または常緑低木などです。
幅が広く高さもあるものなら、より効果が期待できるでしょう。

3-3.ブラインドを取り付ける

ブラインドは調光に優れているため、西日を遮るには最適のアイテムです。
しかも、羽根を上下に調節することにより、光と風の両方を採り入れることができるでしょう。
アルミ製や木製、布製タイプなど、素材の種類も豊富。
どんな雰囲気の部屋にも合わせやすいのが特徴です。
特に、アルミ製ブラインドは一般的なものよりも太陽光の反射効果が高く、室内に入ってくる熱の量を抑えることができます。
そのため、夏の冷房効果を高めることが可能になるでしょう。

すだれなら賃貸でも大丈夫なんですね。
グリーンカーテンの代わりに鉢植えを置くのも効果があるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
西日によって部屋が暑くなることへの対策にはどのようなものがあるか、お分かりいただけたと思います。
大切なのは、自分のライフスタイルに合った日差し対策を選ぶことです。
部屋の雰囲気やライフスタイルをよく考え、どうすれば快適に暮らすことができるのか考えてみてください。
今年の夏は、きっと西日による影響に悩まずに済むはずですよ。

え?リフォームでここまで出来るの!?