浴槽を交換したほうがいいケースやリフォームの費用・注意点などを解説!

浴槽にひび割れが起きていたり、小さな傷や亀裂が入っていたりしている場合、このまま使っても大丈夫か、それともすぐに対処したほうがいいのか悩む方は多いでしょう。たとえ、小さなひび割れであったとしても、いつの間にか劣化がひどくなるので早めに対処しなければなりません。浴槽は毎日使うものですので、ちょっとした傷や亀裂がケガの原因になる恐れもあります。では、どのようにして浴槽を交換すればいいのでしょうか。

本記事では、浴槽の交換にかかる費用やリフォーム時の注意点などを解説します。

  1. 浴槽の交換を考えるのはどんなときか?
  2. 浴槽にはどんなタイプがあるのか?
  3. 浴槽交換で必要になる費用は?
  4. 浴室ごとリフォームする場合は?
  5. 浴槽交換リフォームをする際の注意点
  6. リフォーム業者を選ぶポイント
  7. 浴槽の交換に関してよくある質問

この記事を読むことで、浴室ごとリフォームする方法やリフォーム業者を選ぶポイントなども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.浴槽の交換を考えるのはどんなときか?

最初に、浴槽の交換を考えるタイミングをチェックしておきましょう。

1-1.浴槽の耐久年数は約20~30年

浴槽が使いづらくなったり、不便を感じたりする際に交換するのがベストです。だいたい、浴槽の耐久年数は約20~30年といわれているため、使い始めてから20年前後が経過したころから不具合が起き始めるでしょう。浴槽はほぼ毎日使うものですので、不具合が起きると不便になります。また、定期的なメンテナンスや掃除を怠っていると、耐久年数よりも早めに寿命が訪れることもあるので注意が必要です。

1-2.不具合のサインをチェックしよう

以下のような不具合の症状が現れた際は、浴槽の交換を考えたほうがいいでしょう。

  • 掃除をしても嫌な臭いが取れない
  • 頑固なカビや汚れが付いている
  • 床や壁にサビやヒビが発生している
  • 換気扇の利きが悪くなっている
  • 掃除をしても排水口が詰まりやすい
  • シャワーの温度調整がしにくい

2.浴槽にはどんなタイプがあるのか?

ここでは、浴槽の主なタイプを紹介します。

2-1.ストレートライン

浴槽の形として、スタンダードタイプになるのがストレートラインです。ストレートラインとは、深めに設計されている浴槽で、お湯をたっぷりと張って全身浴を楽しむことができます。形は直線的でシャープになっており、スタイリッシュな雰囲気を与えられるのも大きな特徴です。

2-2.ラウンドライン

浴槽を構成する部分が丸みを帯びているのが、ラウンドラインと呼ばれている浴槽です。直線でできている部分と曲線でできている部分があるので、ストレートラインよりも柔らかい印象を受けます。浴槽上部が広がっているため、ゆったりとした体勢で入浴を楽しむことができるでしょう。体の疲れを癒やすのはもちろんのこと、浴槽の見た目にもこだわりたい方におすすめです。

2-3.Sライン

さまざまな入浴を楽しみたい方におすすめなのが、Sラインです。Sラインとは、内側にS字型の段差が設けられているのが特徴となります。その段差に足をのせたり、腰をかけたりすることができるので、自分の好きなスタイルで入浴が楽しめるでしょう。また、設けられている段差によって浴槽内の容積が減るため、少ないお湯で入浴ができ、節水効果にもつながります。

2-4.ワイド

名前のとおり、比較的大きめの浴槽です。通常の浴槽よりも大きめに設計されているため、子どもと一緒に入浴を楽しむことができます。1人で入浴する際は、手足をゆっくりと伸ばしながら広々と使えるでしょう。また、ワイドタイプの中には、浴槽内に座ったり腰かけたりできるベンチが設置されているものもあります。小さい子どもがいる場合、そのベンチに座らせながら入浴できるでしょう。

3.浴槽交換で必要になる費用は?

ここでは、浴槽交換で必要な費用を解説します。

3-1.平均費用は約4万~15万円

浴槽交換で必要になる費用は、約4万~15万円です。交換費用は埋め込みタイプ・据え置きタイプと、浴槽のタイプによって異なります。比較的、低費用で交換できるのは据え置きタイプです。据え置きタイプは浴室のタイル上に設置するだけですので、約4万~5万円で済みます。一方、埋め込みタイプはタイルの中に浴槽が埋め込まれているため、周辺タイルの解体・補修・撤去などが必要になるでしょう。よって、交換費用は約10万~15万円かかります。

3-2.追加費用が発生するケースも

浴室の構造や状況によっては、追加費用が発生するケースもあります。たとえば、浴槽の下地が傷んでいたり、水漏れを起こしたりしている場合は補修や排水管の調整が必要です。なお、排水管の調整には約5万~7万円が追加でかかります。古い浴室の場合は在来工法が用いられている可能性があるため、断熱改修工事として20万~50万円かかるでしょう。

3-3.浴槽の素材によって費用が変わる

浴槽の交換は、どの素材を使うかによっても費用が変わります。主な素材ごとの費用は以下のとおりです。

  • 木製(ヒノキなど):約40万円~
  • ホーロー:約20万円~
  • ステンレス:約6万円~
  • 人造大理石:約3万円~
  • FRP:約3万円~

4.浴室ごとリフォームする場合は?

ここでは、浴室ごとリフォームをする方法について詳しく説明します。

4-1.在来工法とユニットバス

浴室を丸ごとリフォームする工事としては、在来工法とユニットバスの2種類があります。
在来工法は現場に防水加工を施し、そこで壁や床を作っていく方法です。今はユニットバスが主流ですが、昔は在来工法が昔ながらの工法でした。現場で一から浴室を作る工法だからこそ、浴室の形や広さに合わせた柔軟な工法ができます。
一方、ユニットバスはあらかじめ浴室のパーツを工場で生産し、現場で組み立てる工法です。浴槽・壁・床・天井などが一体化しているため、断熱性に優れており、在来工法よりも工期が短く費用を抑えることができます。

4-2.リフォーム内容によって費用が変わる

浴室全体をリフォームする費用は、その内容によって大きく異なります。たとえば、在来工法からユニットバスへリフォームする場合、工事費用の相場は約30万~40万円です。既存の浴室が激しく損傷していたり、土台部分が水漏れを起こしていたりする場合はもっと高額になる可能性もあります。また、ユニットバスからユニットバスへリフォームする場合は、約20万~30万円かかるでしょう。在来工法からユニットバスへリフォームするよりも工程が少なくなるので、費用を抑えることができます。

5.浴槽交換リフォームをする際の注意点

ここでは、浴室交換リフォームをする際の注意点について解説します。

5-1.浴槽交換の目的を明確にする

浴槽を交換する前に、なぜ交換するのか目的を明確にしておくことが大切です。前述したように、浴槽の交換にかかる費用は素材や種類などによって大きく異なります。工事費用の相場が幅広いからこそ、リフォームの目的を明確にしておかなければ予算オーバーになってしまうでしょう。特に、予算が決まっている場合はリフォームの目的を明らかにするだけでなく、優先順位も決めておくことをおすすめします。現在の浴槽に起きている不具合を踏まえた上で優先順位を決めてください。

5-2.マンションは規約を確認する

マンションの浴槽を交換する場合は、必ず管理規約を確認してください。マンションは一戸建てとは違い、リフォームに関する制約があります。浴槽の交換だけならリフォーム可能なマンションがほとんどですが、場合によっては管理規約に違反する可能性もあるので注意が必要です。管理規約には居住に関するルールが事細かく記載されているので、リフォーム前にチェックしておきましょう。管理規約が手元にない場合は、管理会社や大家さんに確認してください。

5-3.悪質なリフォーム業者に注意する

リフォーム業者の中には、きちんと正しい方法で浴槽を交換しない悪徳業者が存在しているので注意してください。実際に、「見積書には記載されていない追加費用を請求された」「リフォーム後にすぐ水漏れが起きた」などのトラブルが発生しています。悪徳業者とのトラブルを未然に防ぐためにも、リフォーム業者を選ぶ際は慎重に行ってください。

6.リフォーム業者を選ぶポイント

ここでは、リフォーム業者を選ぶポイントについて詳しく説明します。

6-1.浴室リフォームの実績があるか

リフォーム業者を選ぶ際は、浴室リフォームの実績があるかを確認しましょう。浴室リフォームの実績がある業者は、ホームページ等に施工事例を掲載しています。これまでどのようなリフォームを行ってきたのか、事前にしっかりとチェックしておきましょう。浴室リフォームの実績がある業者ほど、要望に合った方法で浴槽が交換できます。

6-2.見積書の内容が具体的に記載されているか

浴槽の種類や素材などで費用が異なるため、見積書の内容もチェックしておきたいポイントです。見積書の内容が具体的に記載されているリフォーム業者は、安心して依頼できるでしょう。逆に、「工事一式」など見積書が大ざっぱになっている場合は注意してください。工事後で高額な追加費用を請求される恐れがあります。

6-3.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

リフォーム業者を選ぶ際は、スタッフの対応にも注目してください。優良業者ほど依頼者の要望にしっかりと耳を傾け、より適切なリフォームプランを提案します。逆に、悪徳業者は依頼者の話に耳を傾けず、すぐに工事を始めるでしょう。スタッフの対応が丁寧でスピーディーか、しっかりと話を聞いてくれるかをチェックしてください。

6-4.浴槽リフォームなら藤ノ家へ

どのリフォーム業者に依頼すべきか悩んでいる方は、藤ノ家にご依頼ください。静岡市を中心にリフォーム業を行っている藤ノ家では、要望をしっかりと取り入れたベストプランを提案しています。一般的なリフォーム業者のように間に入る業者の人件費などが発生しないため、2~3割程度の低コストでリフォームが可能です。小さなリフォームからトータルリフォームまで幅広く行っているので、浴槽交換でお悩みの方はぜひお問い合わせください。

7.浴槽の交換に関してよくある質問

浴槽の交換に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.浴槽交換を成功させるコツは?
A.既存の浴槽に感じている不具合を明確にするのはもちろん、将来のことを考えるのも大切なポイントです。たとえば、子どもや孫も一緒に入浴できるように広めの浴槽を選んだり、老後でも使いやすさや安全性を重視した浴槽にしたりするなど、将来も見据えた浴槽選びが重要となります。

Q.半埋め込み式とは?
A.据え置き式と埋め込み式の両方を兼ね備えた設置方法のことです。半埋め込み式の特徴は、据え置き式よりも出入りがしやすく、埋め込み式よりも段差がないところでしょう。そのため、足を滑らせてケガをするリスクが減らせます。

Q.ユニットバスのメリット・デメリットは?
A.在来工法と比べて設置が簡単なところです。設置しやすい特徴があるからこそ、工期が短く、工事費用を最小限に抑えることができます。また、バリエーションも非常に豊富です。ただし、在来工法よりも自由度は下がり、選択肢が狭まります。

Q.浴槽交換の大まかな流れは?
A.よくあるユニットバスの交換は、以下のような流れとなります。

  1. 既存のユニットバスを撤去する
  2. 給水・排水の配管を新しいユニットバスに合わせて設置する
  3. 床→壁→天井→浴槽の順でユニットバスを組み立てる
  4. シャワーフックや鏡を設置して完成

Q.リフォーム業者選びの注意点は?
A.最初から1社だけに絞らず、複数の業者を比較することです。複数のリフォーム業者を比較することで、それぞれの強みが分かりやすくなりますし、安心して依頼できるリフォーム業者が見つかりやすくなるでしょう。

まとめ

使い始めてから20年が経過している浴槽は、劣化が進んでいる可能性があります。少しでも不具合が起きていたり、使いづらさを感じたりする際は、浴槽の交換を考えたほうがいいでしょう。浴槽の交換にかかる費用は、浴槽の種類・素材・設置方法などによって異なります。どの浴槽がいいのか、どのくらいの費用がかかるのか、リフォーム業者と打ち合わせを重ねながらリフォームプランを固めていきましょう。なお、藤ノ家では無料相談を受け付けています。浴槽交換でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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